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「死は救済」を掲げ、多くの人間を殺し続けている人間。傍らに真白の少女を連れている。 両親は重篤な精神疾患を患う患者を主に診察する精神科医であった。患者は「殺してくれ」と呻き叫ぶ。両親もいつしかそれに心を病んでしまった。人は殺してくれと願っている。死を願っている。 じゃあ、私が殺してさしあげましょう。 わずか中学生ほどの少女は精神病院にて両親と当時いた患者を惨殺した。患者様、お父さんお母さん、みんな幸せそうでした。お役目から解放されたような、安堵に満ちた顔でした。それから彼女は「死は救い」という考えを信じて止まない。 その事件はニュースになるほど世間を騒がせたが、彼女は捕まらなかった。この事件を起こした後、逃げた彼女は裏社会の人間に目を付けられ、拾われる。殺すための術や、闇医者紛いのことをやるように仕込まれ、それらをずっとずっと繰り返していた。顔のやけどはそのときに受けたもの。自分を拾った人間に従って人を救い、命を救い続けていたが、あるときどうして従っていたかわからなくなる。そのときに拾った人間は殺した。それからずっと人を”救い”続けている。人は正気の状態で殺すこと、それを強いられていたためそのまま今も人が狂気に陥っていた場合正気にもどしてから殺すようにしている。いつしか悲鳴を喜びの声と思うようになった。 今はもう忘れてしまったが、彼女は人の笑顔が好きである。両親のような医者になりたいと思っていた。医学について熱心に学び行うことができるのはその名残。 もう雨堤幸を知る人はおらず、雨堤幸は死に、ツイだけが残っている。 ・あたかも自分が突飛な発言をしているとは微塵も感じさせない（間違っているとは思っていないが）自信があるため、人に「死は救い」と諭すのは言いくるめと考えましたので言いくるめに振っています 【ジェシカ（うきよ宅）との関係】 ジェシカがはじめて日本で殺しをしたときに遭遇。 「あなたも人を救ったのね」「救う？　殺すことは救うことなの？」「ええ、そうよ。死は救い」 あなたは素晴らしいことをしたのよ。 その言葉を最後に少女はぱ、と目を輝かせ、顔を紅潮させる。そこからというもの、少女は彼女を「おねえさま」と言って付き従っている。 少女にとって彼女は「自身の行動に正当な意味を与えた」はじめての人間であるが、彼女にとってもまた少女は「自身の主義を肯定した」はじめての人間であり、とても可愛がっている。 しかし彼女が彼女の理想の偶像を自身を通して崇拝していること、今はそれが裏切られていないためにこうして付き従っていることに気づいている。この関係は永遠ではないだろうことに気づいている。 そのときは私を救ってくれるのかしら。それとも私があなたを救うのかしら。どちらも素敵なことね。彼女と「あなたを救うのは私、私を救うのはあなた」と最初に約束を交わしている。身の危険が双方に迫った場合に率先して助けるという意味を持つと同時に、死ぬときは一緒に死のうという意味も持つ。ジェシカがそれに気づいているかは不明。 ジェシカは「無邪気な天使」であり、彼女は「笑む死神」である。彼女在るところに死あり、その異名を彼女は気に入っている。 遺書を手がかりに殺す対象を決めるという殺し方を使っている。しかしながら、遺書というものは「救われる人間が救われない人間へと向けられたもの」であるので、ただただ殺す対象を決めるだけの道具以外の意味を持たない。 彼女にとっては遺書は無意味であり、どうして救われる人間が救われない人間に「ごめんなさい」などと遺すのか？と理解に苦しみ、嫌悪の対象である。 しかし遺書は次のターゲットを殺すための重要な物であるため、また嫌悪も相まって深く執着している。 【外見】 黒い服を身に纏う、痩せぎすの女性。背が高く、死神という異名に似つかわしい風貌をしている。 生気のない目、終始不気味に上がった広角。彼女に対面した誰もが不気味に感じることだろう。顔の片側にひどい火傷がある。 ＊ 彼女こそが一番救われたがっている。 通過ｼﾅﾘｵ　ドロップアウトディスパイア 目星→+4 拳銃→+5

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