タグ： 手繰り糸 藤双樹 上級まで適応

【経歴】 　出自が不透明な訛りの関西弁を操る金髪女子高生。いつもニンマリと本心の読めない笑みを浮かべており、言動も相まって第一印象を『変なやつ』に容易く固定する。もっとも、一度話してみれば少しズレているものの話はちゃんと通じるので、『悪いやつではない』という印象に落ち着くことだろう。 　以上が、UGNチルドレンの教官によって調整された彼女の性格設定。 　あえて関西弁と言うわかりやすい差異を設けることにより差別される理由付けをして、日常世界と交流が上手くいかないストレスを軽減。表情と情緒の乏しさを笑顔と言う仮面で覆い隠している。 　興奮状態になると制御できずに漏れだした砂と電流が激しい騒音を立て、それが雨音のようにも聞こえることから、古代ギリシャ語で俄雨を指す『オンブロス』をコードネームに割り当てられている。 　生まれはUGNの一部が神城グループとの関係を強固なものとするために、UGNに友好的な神城グループ後継者を作ろうと、先代神城グループ総帥の遺伝子情報を用いて作成された試験管ベイビー。 　神輿として担ぎ上げられる前に同じUGNによってその企みは阻害され、計画を担当していた支部所は解体。計画は闇に葬られた。しかし、すでに作成済みだった彼女は人道上の理由かそれ以外の思惑からか、ホームに送られチルドレンとして育成されることとなる。 　緘口令が敷かれているため彼女は自身の出自を知らず、昔の記憶が無いのはオーヴァードとして覚醒した際の副作用で記憶喪失になったのだと教わっている。 　また、仕事で何度か顔を合わせただけの神城早月に漠然とした好感と根拠不明の後ろめたさを覚えることを戸惑っている。

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