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華城 こまり(ﾊﾅｷ ｺﾏﾘ) 医大に通っている学生。現在は5年生。 2つ年上の姉がいる。 恋愛経験は無い。なぜなら彼女に近づく男性は全て、裏で姉が追い払ってしまっているから。 明るい性格で、いつも笑顔でニコニコと話すような子。 その反面ドジっ子な面があり、財布を落としたり、携帯を店に置き忘れたり、何も無いところで転んだりしている。わざとじゃなくてもいつもやってしまうため、外出時には姉が傍に付いていることが多い。 姉はかなりのシスコンで、23になった今でも必要以上にこまりを気にかけている。それはこまりがドジっ子で放っておけないからなのもあるが、もうひとつ、別の理由があった。 それはこまりが6歳、姉が8歳の頃。 2人はその日、公園でボール遊びをしていた。 当時からうっかり屋だったこまりは、姉から飛んできたボールをキャッチしようとして、誤って道路に弾き飛ばしてしまった。 ボールを拾おうと道路へと走って、ボールを拾って、初めて気づいた。 ボールは既に車道へと転がっており、こまりの真横には、1台の車が接近していたことに。 そして、自身の背後から、姉が悲痛の叫びをあげていたことに。 ………こまりは事故にあい、病院へと運ばれた。 命に関わる大怪我ではなかったものの、無傷では済まなかった。それは、外傷だけでは無い。 こまりは、事故の際腕を大きく打ち付けてしまったために、腕に力が入りにくくなってしまっていた。それはリハビリを経ても変わらず、その結果彼女の握力、腕力は伸び悩むことになってしまった。(動かす分には問題ない) 姉はあの事故の時、こまりを止めようとして、止められなかった。だから次からは彼女を守ると思ったのだろう。そこから姉はこまりに執心するようになった。 一見すれば、彼女のこまりに対する執着は仲のいい姉妹で済む。しかし姉は、こまりのために身体を鍛えて防衛術を学んだり、彼女が休日に出かけようものなら意地でもついて行くようになった。 こまりはその事を鬱陶しがってはいるものの、姉がそうなったのは自分のせいと思っているため、拒絶はしていない。 そんなこんなで、2人は今でも仲良し姉妹である。 医学の道に進んだのは、姉が無理して取り返しのつかない怪我をした時に、自身が助けられるように…という願いから。 「おはよーございまーす！えっと、今日の講義は………ってあれ？今日2限目から！？」 「お姉ちゃん、もう私は子どもじゃないんだから、そんなにくっつかないでよ〜」

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