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酒倉 杏佳(さかくら きょうか) 美大卒のデザイナー。スタイリッシュな作風からポップな作風までをこなし、書籍の装幀によく携わっている。 仕事終わりの酒とKPCの料理が何よりの大好物で、大きな仕事を抱えているときは最大限にその美味さを味わいたいがために禁酒をする。酒豪とまではいかないが酒カスではある。お酒を飲むとご機嫌になり一定量を超えると眠る。自称相手にしやすい絡みがだるくない酒カス。の上に男運が悪くよくダメ男に引っかかる。高校からの男運の悪さが社会人まで響き、友人たちがぞくぞくと結婚していく中独身を謳歌していた。 そんな彼女だが装幀の腕は確かだ。入社1年目で会社から独立を勧められる、彼女自身もフリーランスでやっていこうかと考えているくらいには彼女を贔屓にするクライアントがおり、技量への信用も確かである。が、独立はまだしていない。 KPCとは同じ高校出身だったが親しいわけではなく、部活が一緒だったために少し話す程度の中だった。”理系のクラスの美人な人”、それが彼女の第一印象だった。それから高校を卒業し、お互い別々の道を歩んでいたが、ある日居酒屋で酔いつぶれている彼女に再会した。KPCも酒倉も互いに互いを覚えていたために、「とりあえず誰かに連絡を」「え？連絡できる人がいない？」「アッこら暴れないで…！」「わかった、わかったから、」という具合にとりあえずの介抱を酒倉の自宅で行うことになった。その翌日KPCは、酒倉よりも早く起き、仕事で手つかずの彼女の家を生活ができる最低限まで回復させ、さらに朝食を作っていた。その上で「この家にしばらく置いてください」と来たもんだ。一度は断ったものの、昨晩連絡できる人がいないと言ったことに対する心配や、彼女の生活力に惹かれ居候を許可した。いつかは出ていく。いつかはこの同居も解消される。そう思って3年経った。同居は未だ解消されず、自分は彼女の分の生活費までを働いで稼いでいた。考えてみれば同居し始めからずっと養っていたわけだが、どうもそのことには気付いていなかったようで、3年経って気付いたはいいもののそれが自然だったために今更生活費を請求する気にもなれなかった。し、別に生活は苦しくなかった。コンビニ弁当や外食は家庭料理に変わり、居酒屋をはしごする生活は彼女が家で待ってくれているお陰で矯正された。それが彼女が会社から独立していない理由である。独立し収入の安定が約束されない中で彼女を養うのは難しいのではと考えているがために独立出来ないでいる、が妥当な表現だろうか。独立したい思いはあるがKPCの存在がある為に決断できない。かと言って彼女を追いだすことは出来ない。彼女には私が必要だし逆もまた然りだ。彼女のいなかった生活はもはや思い出せない。その頃自分がどのように生きていたのかもわからなくなった。明日も明後日も、来年も5年後も、彼女のいない人生を想像したことがない。というほどにKPCに依存している。 好きなもの：仕事後の酒(焼酎、安価なワイン)、KPCの料理、映画のポスター、香水(の瓶のデザイン) 嫌いなもの：野菜、コーヒー、たばこの煙 KPC ・APP16以上 ・ひょろりと細長い体躯 ・PCと同い年 ・高校時代に美人だと学校中で噂になった。 ・理系 ・元美術部 ・ヒモ適正がすごい(小並感) ・お酒は嗜む程度 ・父親が大手会社を運営していたが大学を卒業した頃に倒産し、家族と縁を切る。(PCは知らない) ・愛煙家(銘柄はpiace)だが、PCには隠れて嗜んでいる。(PCがいないとき、寝ているときにベランダでひっそりと吸っている)(灰皿にしている空き缶は見つからない場所に隠している) ・織物作家という職業を否定せず、家庭の状況を訪ねてこないPCに依存している。(PCは仕事の忙しさと彼女への心地よさで気になってない)

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