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素直で優しくやんちゃな少年。 …だったがベランダの雀を捕まえようとして落下、頭を打ってからおかしくなってしまった。 やたら奇行の目立つ学生生活を送り、最近は医学部を中退して探偵になるとか言い出して親が泣いた。 探偵事務所と言う名の1DKで楽しくやっている。 キックが強いのは、話し合いに応じない相手には武力で対抗するしかないため。 謎を解明していく段取りがおもしろいのでこの仕事ほどんど趣味だが、 結局のところ、四六時中助手君と一緒にいられるものなぁ、ってのが大きいんじゃないだろうか。 ちなみに助手君のことはすごい甘やかしてる。 （明乃ちゃん誕生日夏の終わり） 【灰色に染まる街】 探偵をしていると不思議な事件に巻き込まれるなんて言うのは小説の中だけのお話しと思っていたが、 計らずも超自然的な事象とそれに携わる人間に接触、探索者となった。 神話生物と対峙し魔術を使ったこと、正当防衛とはいえ人を殺したことに対しては、 自分が（少し変わっていると言っても）ごく一般の、医学を志したこともある普通の人間として動揺し、傷ついた。 医学、護身術を教えてくれた教授、先生にはもう顔向けできないが、事実は胸の奥にしまって必要な時にでも引き出すことにした。 次回から、依頼を受ける際にはもう少し慎重にならなくてはいけないだろうなぁと言いつつも 事件が変わっていればいるほどに依頼してくる人間も面白いのだろうなぁと、常識はちょっとそこに置いといて、 「逃げ出すわけにもいかないですし、一度受けた依頼ですし、最後までちゃんとやります」 と言った明乃をこれからも興味のままに連れまわすことだろう！ （幕間） 生活に困っているわけではないし、現在の探偵業収入と貯金でどうとでもできるが、 明乃の給料分を稼ぐために臨床心理士のバイトを始めた。 拘置所や裁判所も良かったが、多忙になることと、提示された事実から心理を紐解く答え合わせより、探偵の方として自分の足で犯人の思考を追跡する方が面白いというもの。ということで、近くの中学に週２～３で通っている。医学の心得があるので本当ならば病院が妥当なのだが、病人の世話よりも思春期真っただ中の学生のほうがいくらかこいつの興味を引いた。いくらかね、だってただのバイトだもの。 兼業を始めた、ということで私生活がさらにズボラになっているが、 だらしなさをちらつかせたら明乃が構ってくれるかもしれないし、という打算である。いけません！って言われたいのである、この男。 【雨の日の依頼人】 依頼人であるえりちゃんや父親の命を救うことはできなかった。 特に、あの雨の日の依頼人はまだ幼くて未来があった。 周りに相談できなかったのか。近所の誰かが気が付かなかったのか。 ほのかくんはこれから面白おかしく報道された事件の猟奇的犯人の息子というレッテルを貼られることになってしまう。 せめて家族の誰かが生きていたら苦しみも半分だったろうに。 父親も、死なれていてはなんの話も聞くことが出来ず、非常に残念だった。 事件解決に至っても、解決までの道に根拠が少なく、オカルト的な要素が多かった。 以前の事件もそうだったので、次からは超常現象的要素も加味して推理することにする。超常現象はある。はっきりと。 何があってもついてきてくれた明乃のことを、以前よりぐっと信頼するようになるだろう。 というか明乃が先生の助手なので行きますから～って言ったときほんとに嬉しくて「そうか」しか言えませんでした。 スクールカウンセラーは続行。事件前よりよく子供の周囲の状況について尋ねるようになる。 ほのかの病院や、その後の児童保護施設？にも定期的に行っている。ほのかが遊びに来るならよろこんで入れる。

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