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こが　ゆきはる 暴力団組員で職業技能を取得 黒髪長身の男。愛想はあまりない。 蠱毒での名前は「ユキ」 蠱毒のリーダー。しっかりと計画を立ててから行動する。裏社会に来る前の話はあまりしない。 あまり笑わず、表情が固い。 古賀の正義は「救うこと」 つまらない人生を送っていた。不自由な暮らしではなかったものの、どこか物足りなかった。将来の夢についての作文は1文字も書けなかった。 そんな中千雨と出会った。中学2年生の頃だった。 千雨は今まで出会った誰よりも美しかった。 次第に仲良くなって親友と呼ばれるまでになった。どうして千雨が仲良くしてくれるのかはわからなかったが、嬉しかった。灰色の世界に千雨の綺麗な青色が滲んで広がった。 美しい容姿に優れた頭脳、皆に愛される千雨は何でも持っていると思っていた。あの時までは。 「逃げたい」 誰からも羨まれる千雨が僕、いや俺を選んだ。それがどうしようもなく嬉しかった。 あの時俺は始まったのだ。 こんなはずでは。こんなはずではなかった。 いつも通り任務をこなして帰るはずだったのに。 気がつけば千雨は拘束され、首に刃が落ちそうになっていた。 千雨が、死ぬ？ 信じられない。信じたくない。あの綺麗な千雨が血に塗れて無惨に死ぬなんてありえない。ありえない！ とっさに目を逸らして駆け出した。どうしても認めたくなかった。 ……そうして逃げ帰った後、後悔と絶望感に襲われた。 もう千雨はいない。あの退屈から救ってくれた千雨を見捨てたのだ。 それ以降、もう仲間は見捨てないと誓った。全て救うのだと誓った。 そして千雨を奪ったSERAPHに復讐を。最大限の苦しみを。それが今俺にできる千雨への弔いだ。 (目を逸らしたのは、助けに行かなかったのは、見捨てたのは、自分なのにね)

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