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本名は鷺沼 周/さぎぬま あまね 元々は明るく言われた事をすぐ信じてしまう素直な男。 最近は相方のおかげで他人を疑う事を覚えたが楽観的な性格である。 幼い頃、唯一の親族であった父が病に侵され施設に預けられた。 その時に唯一、手紙でやり取り出来た思い出と感情を大切にしており、手紙と言うものは最高のプレゼントであり尊いものと思っている。 特に父の死期を悟り書いた最期の手紙を大切にしていて「遺書」に対しての思い入れは強い。 その後、夜間高校と共に施設から卒業。 なんとか一人で暮らしていたものの学歴も後ろ盾も無く何かと上手くいかず、社会からドロップアウト。 施設を先に出た先輩の伝もあって裏の世界へとずぶずぶと沈んだ。 裏社会では主に武器や薬や遺体(臓器等)の運び屋をしていた。 そこで遺体を受け取りに行った先で相方と出会い、相方に(勝手に)懐いた。 そして、二人で遺書屋となる。 裏社会に生きることになった今状態でも父からの遺言である「どんな時でも明るい気持ちを持ち続けて己の気持ちに素直に生きろ」という言葉だけは守っている。 相方についてはちゃんと会話をしてくれる人として懐いている。 また、上手くいかない自分を唯一支えてくれている存在と感じている。 勝手に親友だと思っていて、特に信頼と信用を寄せている。 相方の言う事は基本的に素直にきく。 そんな相方に遺書を託したいと思うものの、遺書というものへの思い入れと 勝手に「親友」とこっちは思っているだけかも？という心配もあって内容は大体あるものの「親友へ」と書いて良いのか分からず書けていない。 「親友へ」 これを読んでいる時、俺はもうこの世にいないんだろうな。 俺は遺書っていうか手紙は相手に自分自身の真直ぐなの気持ちを託すものだと思っています。 病気で辛かった父さんも、こんな俺に沢山の言葉を託してくれた。 きっと力も入らなかったんだろうな……震えた字で「明るく元気に生きて欲しい」って。 「自分の思いに真っすぐ生きろ」って。 誰かに託された言葉って大きくて強いんだよ。 俺はその言葉があったから自分も死のうと思わず立ち上がれた。 そして貴方に出会えたから楽しく生きれたんだと思ってる！ 俺は父さんが死んでから一人でただただ立ってただけだった。 沢山の人に騙されて、それでも誰かを信じたくて。信じきってまた騙されてた。 貴方はそんな俺の目を見てくれた。話してくれた。一緒に居てくれた。 悪い人を殺したら良い人を殺す！とか良い事したら悪い事をしなきゃダメ！ってのはちょっと初めは意味変わんなかったけど！ でも、なんとなく貴方は真面目であり不器用で……。 そういう言い訳(っていったら怒るかな？)してでも色んな事に対等で居たい人だったのかな！って思った。 貴方にとって俺ってどんな存在だったのかな？ 親友って勝手に書いちゃったけど、どう貴方は思うかな？ こんな事書いてももう答えは聞けないんだよな。残念。 でも生きてる間に聞く勇気はなかったから。今聞いてみた！ 答えなくても良い、ただ一瞬で良いから貴方に考えてみて欲しいなっていう俺の我儘。 きっと死んでる俺なら貴方の考えた事も覗き見れたりするだろうし！ って…父さんみたいに格好良い遺書は書けないな…俺。バカだからさ！ 俺、貴方の事好きだったよ。 感謝してもしきれない位。沢山貴方のおかげで楽しかった。幸せだった！ 殺し屋とか運び屋なんてしてたのにね！ 俺、死んでもきっと悪い事してるから天国の父さん達とは会えないんだろうな。 唯一の相棒であり親友！ 俺の一番の宝物は貴方だ。 だから、貴方は自分に誇りを持って俺の分まで生きてくれ。 こんなバカな俺と一緒に居てくれたありがとな。 あの世ちゃーんと見守ってるよ！ 早くこっち(地獄)に来たら怒るからな！ でも、いつかこっちで再会したら、また隣に居させてくれよな！ アサギこと鷺沼 周より

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