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ルーク(25) 【誕生日】5月3日 【学年】5年 ややキザな1面はあるが、基本的には誰にでも優しく明るい性格をしている男性デザイナー。 独自のブランドを手がけており、自身の容姿を活かして自らモデルになる事もしばしば。本人のセンスがいい為、デザインした服はそれなりの人気を誇っており、本人の容姿の宣伝効果もあってかかなり有名なブランドとなっている。 本人の性格も道で困っているおばあちゃんを助けたりする程には良く、誰にでもキチンと真摯に向き合うので周りからは尊敬され、男女問わずかなりモテているようだ。本人もそういった部分をわざと自分で作って周りから認められるように仕向けているところはある。 しかし、表向きには成績優秀、容姿端麗、性格も良いという非の打ち所が無い彼ではあるが、その実はかなり冷酷な部分もあり、1度見放し切り捨てたものに対してはかなり冷たく当たっているようだ。 実際、自分のブランドを立ち上げるに当たって謂われもない罪を被せられそうになった際には、逆に相手を自身のコネや周りからの信頼を盾に倍返しにして社会的に抹殺した事もあった。 出身はフランスだが、以降日本に移住してきた為フランス語よりも日本語の方が母国語に近いらしい。 ______＿＿＿＿＿以下【魔術師のトロイメライ】HO2秘匿バレあり ルークは人間と深きものの混血児である。 それを知ったのは、彼が高校生になってからの事だった。 初めはルークは父の事は名前しか知らなかった。有名なデザイナーとして名を馳せており、有名になり過ぎたが為に人前に顔を出すことが出来ないのだと。そう母から言い聞かされていたそれを幼心に信じきっていたのだ。 父はデザイナーとして非常に優秀であり、定期的に家に収入を入れてくれていた。だからこそルークは顔も知らない父親の事をずっと尊敬していたし、きっと素晴らしい人なのだと思っていた。 しかし、高校に上がってから家の大掃除をしている際に、彼のその認識は一変した。父親の顔写真が発掘されてしまったのだ。彼は自分の顔と母親の麗しい顔を見て、恐らく父親も見た目麗しい人なのだろうと心の何処かで決めつけていた節があったのだが、その写真に写っていたものは到底それとはかけ離れているもので。 しかし、その写真に写っている人物の名前が父親の名前である事は紛れもない事実であり、その後母親にその事を問い詰め肯定を得られた事で確信に至った。 尊敬していた父親が、人間と言うにはあまりにも酷い容姿をしてきたことにショックを受けたルークはそれからしばらくの間荒み、表向きは明るく誰にでもウケる性格でいたのだが、その実は誰に対しても壁を置くようになってしまった。 誰よりも尊敬していたからこそ、化け物のような存在であり、それを隠すために家族からすら隠れて生活している父親を認めることが出来なかった。そして、そんな父親の血を継いでいる自分もまた化け物であるのだと認めることも出来ず、そんな葛藤を自分の中だけで抑えることが出来ずに遂には母親に当たるように家を飛び出し、一人暮らしを始めた。そうして何とか高校を卒業してから父親譲りのデザインの才と母親譲りの容姿を武器に手に職を持つことに成功した。そんな中、自身のルーツ等についてもっと知り、自分が化け物では無く、父親と同じく隠れるだけの存在では無いのだと証明するためにアルカナ学園へと入学することとなった。 当初は誰かと親しくなる気もなく、ただただ魔術を学ぶ場所として利用するつもりだったのだが、何年か経った頃、自身の心の壁を溶かしてくる人物ができた。それがHO3である。 初めは絆されるつもりは無く、他と同じように当たり障りのない扱いをしていれば良いかと思っていたのだがいつの間にか自分のペースを崩され、果てには無意識のうちに無くてはならない存在となってしまった。 ルークはそれまで荒んで誰とも距離を置いていた為に、久方振りにできた壁を置かずに接することの出来る存在というのは麻薬のようなものであり、それに彼が人並み以上の感情を注ぐのに時間はかからなかった。 結果的に言えば、彼はHO3に心酔するようになった。 それは愛とも恋とも突かない感情であり、説明しようのない物。しかし、彼がHO3に執着している事だけは確かであるのだ。 HO3の成績が悪い事等、気にもならない。それでHO3が困るというのなら、此方から可能な限り最大の手助けをすればいいのだから。幸いにも自分にはそれが出来るだけの力がある。困ることは無いだろう。それを悪く言う者がいるのなら、排除すれば良い。そうすればHO3が傷つくことも、此方と距離を置こうとすることもないだろう。 そういった事情から、ルークはHO3に自身が化け物の血を引いている事がバレることを極度に恐れており、自身がそのように変化するのを恐れている。 だから。例え他の人間を蹴落としてでも、この変容を止める術を手に入れてやる。 彼はそう、固く決意したのであった。 【SV】 「やぁ。俺の名前はルーク。君の名前は？……へぇ、凄くいい名前だね。君に凄く似合っていると思う。そんな素敵な名前をつけるなんて、君の親はきっと君の事が大好きなんだろうね」 「……宿題を教えて欲しい？……それはいいけど、どの宿題の事だい？……あぁ、それか。それならここの部分をこうして工夫してみるとかなり違ってくると思うよ。本当にやる気があるのなら、これをしてみるといい」 「言いたいことはそれだけか？……はぁ、どうして俺がお前のような者に手を焼かねばならんのか。甚だ疑問が残るな。さっさと俺の前から消えてくれ」 「君は相変わらずのようだね。……ほら、今度は何があったんだい？俺に教えてくれよ」

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