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狂気山脈 ７歳年上の友人がいたが、彼は第一次登山隊に参加。帰還することは無かった。 自分自身は父子家庭で寂しさを覚えながら育つ。父は優しかったが多忙の身で、いつも「遊びにも連れて行けなくてごめんな」と言われて育った。 小学３年生の時一人で買い物をしていると、気にかかったらしい高校生に心配される。彼の名は「橘 遥（たちばな　はるか）」。当時１６歳。 家が近所だったらしいこともあり、それ以降なにかと面倒を見てもらうことに。 彼の趣味は登山。いつか登山家になりたいと語った。山登りなんて楽しいの？と聞けば、簡単な登山の予定を取り付けられた。最初はなんで…と思ったが、半ば無理矢理決行。 低い山ではあったが、山頂から見た景色は綺麗だった。吸い込んだ空気がおいしかった。 「どうだ！すごいだろ」 「…うん。もっと高い山に登れば、もっと気持ちいいのかな」 「きっとそうだと思う。ここの景色も綺麗だけど、もっと頑張れば頑張るほど、見える景色は最高のものになるさ」 「お兄ちゃんはもっと高い山を目指すの？」 「もちろん！」 「…ぼくも行きたい」 「え？！なんだ、良さに気付いてくれたのか？！」 「うん。だから一緒に連れて行ってよ、師匠」 「師匠？！」 その日から相手への呼び名に『師匠』が追加された。 彼は照れくさそうにはしていたが、師匠ってより友達でいたい。俺たちは親友だ！と言ってくれたので、成長するにつれてからかう時くらいでしかその呼び方では呼ばなくなったが、心から尊敬していた。 悠２５歳、遥３２歳の時、第一次登山隊の話が出る。悠は共に登る予定だった。 しかし当時別の登山に参加しており、山のある国で休養を取った後に狂気山脈へ向かう予定を取っていた。が、天候が悪くなり、とてもでは無いが空港で身動きが取れなくなってしまったため、合流が叶わなくなってしまった。 「ごめん遥、もう少し早く出ていれば見込みは着いたかもしれないのに」 「天候は神様の気まぐれだからな！そんな落ち込むなって」 「…久しぶりの遥との登山だったから…普通に楽しみで…」 「ははは！！！！可愛いこと言ってくれるなあ」 「…前人未踏の大登山、楽しんで。登り切ったら話聞かせて」 「もちろん！お前もいずれ登るんだろうから、ちゃんとどうだったか教えるからな」 「頼むよ。…じゃあ、頑張って。」 「おう！」 第一次登山隊、全員未帰還。 その報を耳にしてから、ただ冷たいものが心に残り続けている。 第二次登山隊の募集を見た瞬間、『行かなければならない』と瞬間的に申し込んだ。 だって、あの山には、『狂気山脈』には。 未だ還らぬ彼が。 遥が、俺を待っているはずなのだから。 RP方針：基本的に初対面の相手にはぶっきらぼうだが感情的。情の男。一点集中型。コージーに第一次登山隊の話されたところでは「本気で言ってるのか？」とキレるつもりです。場合によっては胸ぐら掴むことも想定しています。どうぞよろしくお願いいたします。 【特徴表】 ６-４　実は生きていた 「生き残るすべに長けている。死からの生還（”クトゥルフ神話TRPG”64ページ）チャンスが通常の次ラウンドではなく、５ラウンド以内に伸びる。」 桃花色 ももはないろ #e198b4

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