タグ： える ゴウスバーグHO3

HO3＝2 ＜設定＞ ゴウスバーグで生まれ育った子供である。 家系的に生まれつきゴーストが殆ど見えず、自身も例に漏れずゴーストが殆ど見えない。 この町においてゴーストの見え方に個人差があることは十分に理解している。 住人にとって当たり前の存在であるゴーストが殆ど見えない。 死者と共存するこの街でそれは幼心から恐怖を抱くには十分だった。 声も聞こえない彼らの存在を認知できる瞬間は彼らが物を持ち上げたりといったようなポルターガイストを起こす瞬間だけだ。 未知に対する恐怖、それらを自然に受け入れている周囲への恐怖はなまじ頭が良いだけに強かった。 そして他人から投げかけられる心のない言葉や周囲の反応から此処では自身がおかしいのであり、こういった感情を抱いてしまう自身が周囲からすれば受け入れられないものだともすぐ気づいた。知らないから怖い、自分と違うものは怖い、気味が悪い。なら自分から彼らを知り歩み寄ろうと考え街の事を知るためにオカルト関連や歴史関係のものを片っ端から調べている。もしこの街の謎を解明できたならきっと怯える必要はなくなると思っている。 また周囲から異端扱いをなるべくされないように見えはしないが理解はあり周囲と同じようにすべて受け入れているという姿勢をとっているが18になった今でもゴーストへの恐怖は消えないし調べれば調べるほどに周りとの溝を実感し世界から孤立していくような気がしている。この街をいつか出たいという気持ちが強い。 ここまで根強い恐怖が未だに脳内を支配しているのはおそらく幼少期の頃の出来事が原因だ。5歳の頃、他の子供たちと遊んでかくれんぼをしていた時にゴーストが浮かせたものが上から降ってきたのだ。もしかしたらゴーストは声をかけていたのかもしれないし、危ないと叫んでいたかもしれない。しかしそれを知覚する術をもたなかったためにこの事故は起きた。後にゴーストが謝罪をしにきた（らしい）ということは知っているが暫くはゴーストの気配を微かに感じただけでもパニックに陥って事の顛末を詳しくは覚えていない。 後遺症として身体には消えない傷が残り半身は思うようには動かせず事故で片目が潰れ義眼になっている。ここ数年でしびれは治ってきてはいるものの完全な回復はみこめていない。

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