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警察庁特殊犯罪捜査零課に所属する刑事。 常に優し気な笑顔を浮かべている。話好きで人当たりの良い性格。流行に疎い。中年ではあるものの、その物腰は実年齢よりも若干上に感じる。甘いものよりも、塩辛いものが好き。趣味はニチアサ鑑賞。数年前からのめりこみ始めた。録画で録り溜めしてあり、数少ない休みの日の夜に酒とつまみを胃に流し込みながら、とりわけ大きなテレビとスピーカーで見る。そのまま酔いつぶれて、起きた次の日の体の異様なだるさがたまらないらしい（本人談）。仲間には健康に悪いとそれとなく止められているが、今なおやめる様子はない。 彼は班の中では良く言えば比較的穏やか、悪く言えば地味かもしれないが、班の中で誰よりも『正義』に対して執念を見せる。刑事でなければそれは執着と言ってもいいほどの熱量だ。口癖のように「みんなのために、顔も知らない誰かのために」という言葉を繰り返し、それを体現してきた。 彼のどんなことも受けて流す物腰の柔らかさと、決してブレない『正義』という軸が、この鵜飼班をまとめ上げている。 両親共に刑事の間に生まれた。兄弟はいない。幼い頃から自分も刑事になるのだと疑わなかった。しかし、彼の中には明確な志も、立派な正義もなかった。 彼の志に反して警官になってからいくつもの昇進が重なっていき、彼はあっという間に刑事になった。自分の考えと評価にギャップを感じながらも、淡々と仕事をこなすこの毎日こそが正しいのだと自身に言い聞かせてきた。 そんな時に出会ったのが『相模原　涼』、その人であった。彼は相模原の強さの根幹にある『正義』に触れ、相模原は彼の正義の根幹にある『迷い』を理解した。 彼は相模原のそれこそが『正義』であると疑わなかった。彼の猛烈なアタックに相模原が折れたことで始まった交際関係だった。 彼にとって『正義』そのものである相模原こそ、何に代えても守らなければいけない人であった。今の彼はきっと、相模原のために「みんなのため、誰かのため」を犠牲にすることが出来るだろう。 彼の正義はいつも、何かの模倣なのだ。彼はは今もずっとそう思い込んでいる。 以下、ネタバレ 【後遺症】 ・消えない傷痕 　肩口から腹に向かって大きく醜い傷が残る。 　不思議とその傷は癒えることがなく、その傷は時たま酷く痛むことだろう。 　永久的にHP-1。

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