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◆美東 知徒（びとう ともあだ） app:13/siz:17 職業：水商売 　　　→ホスト・ホステス（2015）（技能ポイント：EDU*10+POW*10　→250） 本当はモデルになりたかった。 女の子になりたかった。 自分から一番遠い存在。 小さくて華奢な女の子に。 ◆ 引っ込み思案で騙されやすい男。 都内の一等地、超高級住宅街の高層マンション。の、目の前にある、月２万ぼろっぼろの木造アパートに住んでいる。 父の借金を返すため、工業高校を出てからウリ専のデリやパパ活などの水商売を掛け持ちしているが、CONが低いのですぐ体調を崩す。 HO怒と隣の部屋。HO怒とはたびたび顔を合わせるが、職業については内緒にしている。 モデルの夢は高３のころに諦めた。 一人称：僕 二人称：キミ 　＞・ステータス 　あなたは機械に強く､扱うのが得意だ｡ 　＜コンピューター＞技能に+30の補正が入る｡ →工業高校、情報技術科を卒業した。 ◆以下、蛇足 自分が覚えてる小さい頃よりずっと前から女の子に憧れていた。 かわいい髪ゴムで髪を結って、フリルのついたスカートをはいて、ふわふわのぬいぐるみとおままごとをする、窓の外に憧れていた。 幼いながらにそれが異常とわかるわけもなく、それは両親の暴力を加速させた一要因だったかもしれない。 朗らかな父に気絶するまで殴られ、厳格な母に首を絞められながら、自分の思想が許さないことだと知った。 なんだかんだで生きていた。 いつだって息苦しくて、生きてることを投げ出したほうがずっと楽なんだって知ってたけど、 よく、わからなかった。 自発的な考えはいつだってすりつぶされて、両親に塗り替えられて生きてきた。 自殺を決行するためには、きっと彼らの了承が必要だった。 訊く勇気もないまま、登校しないわけにもいかないまま。 家にも学校にも通学路にも、どこにも居場所はなかった。 「せめて外では背筋を伸ばしてしゃんと歩いて頂戴。」 いつも厳しく言いつけられた、母の言葉だ。 恐らく虐待の事実を外になるべく漏れないようにと、せめて普通に振舞えということだったんだと思う。 小さい頃はわからなかったけど言う通りにしてた。背筋をまっすぐ、遠く前を見つめて、胸を張って歩いた。自分とは程遠い歩き方だった。 小学生のころ、ある日の帰り道、通りすがりの老婆に「あなたモデルさん？歩き方が美人さんね」と言われた。 突然話しかけられて、恥ずかしくなって逃げた。 でも耳の裏に「モデル」「美人」という言葉だけは残ってた。 初めて誰かに褒められた。 次の日の放課後、パソコン室でモデルについて時間が許す限り調べた。 画面の中で輝く大人を見て、あまりにも美しい世界に感動した。同時に強く憧れた。 女の子になりたい、が美東 知徒の中ではっきり具体化した瞬間であった。 中学生に上がって、バイトを始めた。 家にいないうえに金を稼いでくるなんて好都合だと両親は快く承諾してくれた。 中学生で雇ってくれる店をみつけるのは難しかった。 ただひとつ、近所の中古ビデオ屋の店主だけは優しかった。 大人に優しくされたのは、あのときの老婆以来初めてだった。 すっかり忘れていた。世の中には、自分に手を差し伸べる人間などいないということ。 バイトを始めて1週間、ビデオ屋の店主に個室に呼び出された。 ビデオの検品と称して、暗く狭い室内で抱きしめられ、アダルトビデオを見せられながら体をまさぐられ、そのままに犯された。 口止めとでもいうように、行為をした日は日当よりも多いお金がもらえた。 どうしてこんなことをされるのかわからなかった。自分は男なのに。 だが、両親に渡す分を差し引いても、お金が貯まるようになった。 こころとからだを代償に、メイク道具が買えるようになった。 諦めがついた。 ◆ 生まれてからずっといじめられてたし、中学生になってもそれは変わることはなかった。 誰もやりたがらない美化委員になったのは、ちょっと運が良かったかもしれない。 押し付けられた教室の掃除も、さっさと終わらせてしまえば、あとはやっと自分が主役の時間だった。 誰もいなくなった教室で、こっそり持ち込んだメイク道具で、こころを躍らせながら鏡を見る。 机を下げた広い教室で、あの日見たモデルの歩き方を反芻した。 小さな安寧がそこにあった。 だが、その安寧は立った数日で唐突に終わる。 しっかりと周囲を確認して、おめかしをし始めたところで、同じ美化委員であるHO怒が教室に入ってきたのである。 生きててこんなに恥ずかしいと思ったことはなかった。 恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。 あまりの衝撃に目を彷徨わせれば、教室の窓が見えた。 迷わず飛び込んだら、HO怒が手を引こうとしてくれて、そのまま1階の窓から転げ落ちた。 HO怒は、あの時からいつだってそばで手を引いていてくれた。 それを先に裏切ったのは、紛れもなく自分だった。 両親の仲がとうとううまく立ち行かなくなり、離婚したのが高校３年生の夏。 親権は父に渡ったが、アルコールとギャンブルに依存する父はいずれ借金を膨らませた。 "バイト"代は何の足しにもならず、高校を卒業できるかもわからなかった。 そんな矢先、HO怒が急に進路を変えると言った。ずっと追いかけてた夢を捨てて、家業のための進学をすると。 大好きなHO怒までもが、大人に潰されるところを見たくなかった。 「どうして諦めちゃうの？そんなの、キミのやりたかったことじゃないじゃないか！」 咄嗟に言った言葉をきっかけに、始めて殴り合いの喧嘩をした。 父に殴られれるよりも、ずっとずっと痛かった。 仲直りはしたけど、たぶん、あれからずっとお互いに言いたいことが言えなくなった。 ◆名前由来 いじめられっ子→bullied child→びえと ちると→美東 知徒（かなり無理矢理な当て字） ーーーーー以下、秘匿原文ーーーーー ■HO喜 ・ギフトコード 共に生きよう｡ 共に死のう｡ 共に寄り添おう｡ ・あなた 暗い人生を歩んできた｡ あなたの家庭環境は劣悪であり､家庭内暴力は幼い頃から止まなかった｡ あなたの学生時代は最悪であり､同級生からのいじめは耐えなかった｡ 学生時代を終えているのであれば､元同級生の呼び出しを喰らって暴力もとい犯罪めいたことをさせられたことがある始末だ｡ 大人はいつも自分を助けてくれなかった｡ 周りはいつも自分の声を聞いてくれなかった｡ 誰も自分のことを救ってくれなかった｡ 自分でさえ自分のことを救ってくれなかったのだ｡ そういった意味で､あなたは自分の人生を踏み躙って生きてきた｡ ……｡ 上記の理由以外にも､あなたが望むのであれば設定を付与して構わない｡ 何度も生きるのが嫌になった｡ 何度も死のうと思った｡ だが生きていた｡ 生きてしまった｡ その理由は数える程度しかないし､決めていいものとする｡ だがその中に唯一､一つだけ生きてきた理由があった｡ ・理由 あなたは生きてきた理由について知っている｡ だがセッション開始時に､この事に関してあなたは思い出せないものになる｡ 漠然とした表現になるがその理由は『友人』が関わっていた気がする｡ ・友人……？ あなたは人に恵まれてこなかった｡ だがその中でも､話を時折聞いてくれる『友人……？』がいた｡ それは､『HO:怒』だ｡ あなたの家庭のこと､学校のこと……そんな苦痛な悲鳴を､HO:怒は聞いてくれていた｡ 聞いてくれただけだ｡その上であなたに手を貸してくれた覚えはない｡ HO:怒に対する感情は自由だ｡あなたが好きに決めていい｡ だが､生きてきた理由がHO:怒なのかと言われれば､肯定できない自分がいる｡ ・ステータス あなたは機械に強く､扱うのが得意だ｡ ＜コンピューター＞技能に+30の補正が入る｡ ・探索者 探索者は現学生PCでも成人PCでも構わないが､HO:怒と齟齬がないように相談するといい｡ どちらにせよ同じ学校の出身である｡

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