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特徴【強固な意志】【予期せぬ協力者】【芸術的才能】 　古金谷新には２つ下の妹の紬（つむぎ）がいた。両親は既に他界しており、たった一人の肉親である紬は新たにとっては大切な宝物だ。新は芸術家として細々と暮らしていた。妹とは住所を別にしていたが、近況の連絡は密にしていた。ある日、妹から電話で恋人が出来たと告げられた。新は心からの祝福の言葉を妹に送った。それから、妹に内緒で贈り物をしてやろうと普段以上に仕事を増やして身を粉に働いた。そして、ためた貯金で女性向けのお洒落で高価な腕時計を購入した。指輪などのアクセサリーは恋人と購入するだろうけど、腕時計なら普段使いもしやすいだろうと考えたからだ。妹に告げずに妹宅に向かった所、留守だった。まぁ、言ってないし。すれ違いだろうと気にすることなく所持しているペアキーで妹宅に上がり、ささやかなサプライズの準備をいた。その日、妹は帰って来なかった。一週間後、妹が遺体で発見された。事件の詳細を警察は教えてはくれなかった。葬儀は本当に小さなものだった。茫然自失としていた新は、妹の恋人が葬儀にも来ないことに違和感を覚える。 　事件の、恋人のことを新は必死に探した。正規以外の方法も試した。一般人の範疇を超えたルートをも入手するまで道を外れた頃、ようやくあの事件の情報を入手した。妹は、紬は恋人に騙されたのだ。ソイツは犯罪者組織に借金をしており、妹のことは最初から犠牲にしようと思い近づいたのだと知った。ソイツの名前や住所を洗い出し、新はその家に向かった。 　妹の好きだった色の紅をさし、妹の好きだった服を着て、ウィッグを被り妹の髪型をした。ドアを開けた瞬間のソイツは酷く青ざめており、まるで幽霊でも見たかのような顔が酷く印象的だった。新は芸術家だ。作品の保存薬...毒の入手は簡単だ。体の自由を奪うことは造作も無かった。削るための機材は幾らでも所持していた。人間が一人消えても世間が騒がないことを、新はよく知っていた。新は復讐に囚われている。妹を死に追いやった奴等を皆殺しにする事が生きる目的になっている。新の腕では、女性ものの腕時計が光を反射させている。穏やかな微笑みを湛えていても、その眼は暗く沈んでいる。妹のような被害者を生まない様に、犯罪者全員を殺すことも辞さない心持ち。それ以外には基本的には親切だが、自分に深く関わらせない様に振舞う。 　ぬえとの出会いは、小蜘蛛からの情報で犯罪者を独自に追い詰めていた時だった。ぬえは、その犯罪者を被害者からの依頼で探していたのだ。ぬえは、新の情報収集能力を買ってスカウトした。新としても、合法的に情報を集めて犯罪者を追い詰められる探偵という職業は望むところだった。そうして、新は探偵になった。探偵事務所には個性的すぎるメンバーが大勢いた。基本的には暴走するメンバーを抑え込んで、依頼者等の一般人とのクッション役になっている。探偵事務所の仲間として仕事をしているが、新の心は過去の事件当時に置き去りのままだ。 補遺：絡新婦(ｼﾞｮﾛｳｸﾞﾓ)　コガネグモ科 / 妖怪の絡新婦は美しい女性に化けると言われており、百鬼夜行図では小蜘蛛を見守っている構図が特徴 シャトルラン：20回

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