タグ： ゆうき るすぱる

小説家をしている そこそこに売れているが本人はさして気にもとめていない 代表作は「月のいぬ間に」（ファンタジー） 本と言われるものはだいたいなんでも読む 探偵をしているのは、探偵をしたら面白い小説書けるんじゃね？精神から 今のところ、猫の捜索や忘れ物を届けるなど割と誰でもできることをしているし、本には全く関係していないことばかりである とはいえ本人は大変満足している 日常生活はかなりぽんこつ ごはんは作れないし、床によく落ちている 部屋もめちゃくちゃに汚い いつも長風呂していて死んだんじゃないかと心配されることが多々ある ファンタジー小説「月のいぬ間に」（一部抜粋） 煌々と青白く輝く光が私の思考をすくいとる このままではいけないと頭のどこかで警鐘が鳴る それにも関わらずそのまま私の意識は薄れていった どれくらい寝ていたのだろうか ふと気が付けば、真っ赤に燃え盛る太陽が私の肌をジリジリと焼いていた 今は何時だ？ここはどこだ？私は頭の中をぐるぐると回転させながら、周りを見渡す でもどうしてかどこを見ても砂しかない ここはもしかして砂漠なんだろうか そんなことを思いながら、昨日の記憶を辿っていく そうだ、昨日は少し疲れていたんだと思い出す だから美味しい物でも食べようと町に繰り出すために電車に乗って… そのまま電車の中で居眠りしてしまった でもどうして？砂漠にたどり着くはずがない （中略） しばらく砂の中を歩いていると、こちらに向かって歩いてくる人影のようなものが見えた 私は大きな声で「おーい、助けてくれ」と叫んだ 無我夢中だった、何が何でもここから出なくてはいけなかった 人影はだんだん近づいてくる 徐々に徐々にこちらに近づいてきて分かった 人では無い、あれはなんだ？ 見たこともない姿に私の体は完全に硬直してしまった 見たことも無いそれは全身がまるで甲虫のように硬そうな皮膚と、妙に長い爪 いくつもある目はぎょろりぎょろりと動き続け、口のような場所からは何かギリギリと音がする これはきっと夢に違いない そう思った瞬間私の体にあの長い爪が襲い掛かろうとしていた

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