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簡潔に言うとヤクザ。気性が荒めで、言葉遣いも悪め。イラつくと物にあたる癖がある。心が成長しきらないまま大人になってしまった子供。『大人』を信用出来ない一面有り。小さい子、特に男の子－弟を想起させる－に弱い。 8歳の時にひとつ下の弟を地下鉄の事件で亡くした。名前は悠里。身体が弱く、心優しい子だった。でも強い精神を持ち、何時も明るかった。また、非常に賢い子だった。いづるが解けない算数の問題もこの子は分かり、あまり成績がいいとは言えない兄に教えてやっていた。動物が大好きで、お兄ちゃんっ子。病弱で、良く学校を休んでいた。あまり裕福とは言えない家庭(元は名家だったが没落した。裕福な本家から酷い扱いを受けている)だったが、1人特待生として私立の名門校に通っていた。貧乏でとても賢く病弱ということでいじめっ子に目を付けられやすかったが、そんな時は何時も伊弦が己の拳で守ってやっていた。具体的には、相手の鼻の骨を折るぐらいに。(初めは学校に電話をかけたりしたのだが、相手が超金持ちで学校に大量に寄付をしていたこともあり適当に流された。)激怒したいじめっ子の両親が学校に連絡し、先生が両親を呼び出し、色んな人にこっぴどく怒られ、喧嘩相手のいじめっ子お坊ちゃまの前で土下座させられたりもしたが、なんでこんなことしたの、という問いには絶対に口を割らなかった。喧嘩でボロボロになって帰ってきた兄に、暴力は良くないよ、と責めた弟だったが、その後いじめっ子達が怯えた目でこちらを見るようになり、めっきり虐められることがなくなったので、ちょっと乱暴だけど心優しい兄がどうしてそこまでしたのかを理解したのだった。彼は、自分が責めた時の兄の顔を思い出すことが出来なかった。謝らないと、そして有難うと言わないと、でもやっぱり暴力は良くないよ、と伝えようと思いながら帰りの電車に乗り、そして死んだ。兄はその事を知ることは無い。 弟はとってもいい子で家名復興の期待の星、兄はもう期待もすることはない駄目な子として両親から扱われており、「あなたが死ねば良かったのに」と何度言われたか分からない。 その後両親は離婚、PCは孤児院に入れられることになった。高校生にも関わらず煙草を吸っていた所を発見されたり、暴力沙汰を起こしたり、バイクでブンブン言わせたりした時に担当してくれたのが阿部さんである。織子さんとはなんとなく傍に居てしまう不思議な間柄。乱暴ブイブイしてたところに馬鹿じゃないの？と言われ突っかかり、みたいな感じ。言い難いことでもズケズケと言い合える関係。彼にはそれが心地よかった。 動物に関する勉強を長期間しており、動物の治療に心得がある。 高校生の時にあの事件が事故ではなく故意に起こされたものだったと知り、最愛の弟を殺した犯人を突き止める為頑張って勉強してなんとか大学に行き刑事となった。学費は本家が支給している。

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