タグ： モルペウスの檻

心理学を専攻している大学院生。 明朗快活が服を着て歩いているような人間で、感情表現が豊か。隠し事は上手に出来ないタイプ。顔の良さと人好きのする性格、雰囲気に反して聡明なことから友人知人はかなり多く、適当に町を歩いただけでも知り合いに出くわす。しかし今は夜掬一筋で、彼がいれば他の人間とは積極的に共にいようとはしない。 夜掬とは幼馴染みで、これまで共に過ごしてきた。基本誰に対しても優しいが、とりわけ夜掬に対してはスキンシップが多い。夜掬のことを悪く言ったり嫌ったりしている人間に対しては冷たい。 夜掬にも内緒にしていることだが、彼に出会う前は親に暴力を振るわれていた。幸運なことに外で倒れたときにそれが世間にばれ、親戚の家に送られる。親戚に心配かけまいと明るく振舞ううちに、今の明るく正義感の強い性格が出来上がった。基本的に笑顔だがたまにその時の面影が見える陰りのある表情を見せる。 ……というのが建前。 その実態はサイコパスなシリアルキラー。自分が欲しいと思ったものは何を犠牲にしてでも手に入れたいと強く願う強欲な人物。 何不自由ない一般的な家庭に生まれ育ったが、生まれつき良心や共感性が著しく欠乏していた。幼少期は周りと違うことを嘆いた両親に過剰に心配されたり行動を制限されたり、何度も病院へ連れて行かれた。やがてそんな両親を煩わしく思うようになり、彼らを切り捨てることを決意する。殺してしまうのはリスクが高いし後始末が面倒なため、暴力を振るわれた可哀想な子供のフリをすることにした。誰もいない時にこつこつと自分の身体に暴力の痕を増やし、家具に己の血液を付着させる。食べ物は食べてもすぐ吐く。面倒だったが穏便に済ませるためならばそれぐらいのことは許容した。やがて外で栄養失調で倒れ、病院に搬送された時に今までつけてきた痕が日の目を見た。すぐに両親には暴力やネグレクトの疑いがかけられる。否定しても、両親は共に精神的にかなり参っていたこともあり、完全に否定するのが次第に難しくなっていった。そのまま五希は孤児院へ。「両親に暴力を振るわれ心を閉ざしてしまった可哀想な少年」は、こうして出来上がった。 その後は人に紛れる方法も覚え、所謂陽キャのフリをして周囲と接していた。 自分のことを否定せず受け入れてくれる「誰か」をずっと探していた。皆最初は顔と表向きの性格で受け入れてくれるものの、少し本性を出すとすぐに離れていく。その度に相手は殺してきた。一度でも俺のものになったのなら一生俺のものでいろよ。 趣味は読書、人間観察。好きな食べ物は豚の角煮。モチーフはアングレカム。花言葉は「祈り」「いつまでもあなたと一緒」 「俺、祷五希って言うんだ。よろしく！」 「夜掬と一緒ならどこにいったって楽しいもんな！……あぁでも、折角なら二人っきりでゆっくり過ごしたいな」 「もう離さない。俺の、俺だけの恋人」 ♪virgin suicides/Nem 手持ち/ランクルス

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