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名前の由来 鳳仙→ホウセンカ：花言葉は「私に触れないで」 催霞→催花雨：「花よ、早く咲いてくれと促しているような雨」 　　　霞→：もや、霧 「僕を見ないで、霧で隠して」 【設定】 元殺人鬼。殺した人間は中学時代のクラスメイト18人。8年間精神病院に隔離されていた。 催霞の兄はモデルだった。弟の催霞から見ても美しい人だった。 それでいて、勉強も運動もできるものだから、自慢の兄だった。 催霞にも優しかった。催霞が小学生の時は夏休みの宿題を二人で作り上げたのは、今でもまばゆい思い出だ。 そんな幸せな兄弟で居たかった。それを許さなかったのは周りの環境だった。 兄に比べて、催霞はあまりにも平凡だった。 「モデルの兄を持つ平凡な弟」 いじめの切っ掛けなど、それで十分だった。 苦しいという言葉では表現できない地獄だった。 身体の痣が増え、わずかな財産も奪われ、人の尊厳すら失った。 「こんな不出来な弟を持って、お前の兄貴も不幸だよなぁ！俺なら耐えられないわ！！」 兄にとっても、僕はいらない子なのだろうか 違法に改造されたエアガンを購入するのは、案外簡単だった。 前代未聞のクラスメイトを人質とした立てこもり事件から10年が経った。 催霞は過去に受けたいじめと精神の消耗から責任能力はないと判決され、精神病院で暮らしていた。 そして数年が経ち、社会復帰が認められ、外に出ることになった。 あの事件の日から、家族とは会っていない。合わせる顔もない。 兄は催霞が起こした事件をきっかけに芸能界から姿を消した。当然だ、テロリストの弟がいるのに、表に出られるはずがない。 もう、兄の中では自分はいないものになっているだろう。いや、恨んでいるのかもしれない。 自嘲した笑みを浮かべて精神病院を後にする。 なんでそこにいるの？ 最後に見たときよりも大人びた兄。 こちらを見遣ると、最後に見たときと同じ笑顔で 「おかえり」 やめて、そんな資格はない。 やめて、汚れた僕を抱きしめないで。 やめて、そんな目で そんな温かい目で僕を見ないで

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