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通称：五月雨 剣道の先生やってるよー、それ以外は後で肉付けします。 第1セッション「神話の宴」KP：卯月　PL：皐月、響、雪哀 生存END　…だけど日常に戻ったところで突然宴の内容を思い返してしまい一気にSAN喪失。 （一応）SAN-117　回避+10　応急手当+2　クトゥルフ神話技能+50 「ふぅ…じゃあ今日も頑張りますか。」 そう言うと女性は剣道の防具を着けはじめた。 彼女の名前は五月女雨音、とある武道場で剣道の講師を務めている。 一般的には美人と言える彼女が剣道講師と言うことで外部からは「美人剣士」として騒がれたことも少なくない。 ただ彼女自身は心の奥では歓迎はしていない「剣の腕をきちんと見られているのか」と不安になっているからだ。 そんな彼女であるが数日前とある事件に巻き込まれていた。 巷で噂になっていた行方不明からの心神喪失事件…それである。 当然彼女自身も噂は知っていた、それでもあえて首を突っ込んだのは好奇心と剣の腕を外で試したかったからでもある。 連れて行かれたところは観衆が今まで見たことのない化け物だらけのステージ。 そこで未知の生物との戦いを強いられた雨音であったが仲間との協力、そして知恵を出し合って無事元の街に戻ってきていた。 帰ってきてから数日、そのとき持ち帰った斬鉄剣がしまわれている以外はいつもと変わらない日常を送っていた彼女であった。 しかしいつも通りの道具を身につけていき、最後の竹刀を持ったところで彼女の脳内にとある映像がフラッシュバックする。 それはあの時化け物と戦っているときの映像、そして観衆のおぞましい生物。 巻き込まれたそのときはあまりにも現実離れしすぎており理解するまでに至らなかった。 だが元の生活に戻り落ち着いてから頭の中で整理をするとあまりにも恐ろしい出来事であったと本能で理解してしまう。 （カラン…）今すぐにでも忘れたい記憶が脳裏をよぎり、彼女は恐怖のあまり竹刀を手から落とす。 「くっ…何で今になって…」 気の迷いだと思い竹刀を拾いなおそうとした、しかしそれでも結果は変わらなかった。 竹刀を持つたびにあのときの、通常では想像もつかない化け物の姿が見えてくる。 一瞬見るだけでも気が狂いかねない神話的生物が途方もない数、しかもそれが何度もフラッシュバックする。 「許して…もう思い出させないでよ、今すぐ私の前から消えてよ！ 　いやあああああああああああああああああああああああああああああ！！」 それはまだ20代前半の彼女の精神を崩壊させるには十分すぎるものであった。 それからどれくらいの時間が経っただろうか、五月女雨音はとある精神病院のベッドの上にいた。 意識はある、目も開いている、ただ彼女の目からは生気が完全に消え去っていた。 しかし彼女の顔には目隠しがされており実際にはその様子をうかがい知ることは出来ない。 そして暴れることがあったためか、ベッドと繋がれる形で拘束具が付けられている。 そこには以前の一心不乱に剣の道に打ち込み、美人剣士とも言われていた頃の面影は微塵も感じられない。 以前起こっていたフラッシュバックこそ今は頻度は減ったものの 今度は自分の視界に入る人、生物が全てあのときの化け物に見えてしまっていた。 治療行為は行われているものの現状良策が見つからず、仕方なく目隠しで最悪の事態を防いでいる状態である。 結果的に過去の犠牲者と同じ道を歩むことになってしまった雨音。 彼女が本当の日常生活に戻れるかどうかはまだ誰にもわからない。 「誰か助けて…」　そうつぶやく声が聞こえたような気がした。

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