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日系スペイン人の母と、日本人の父を持つ。幼少期に父親が借金を残して蒸発し、母と二人で残された。 返済のために過去母が働いていたという藤白家に出戻る形で勤め直すこととなり、幼いながらに母の手伝いということで自身も藤白家に出入りするようになった。 借金を抱えながらも周りの支えがあって高校まで入ることができ、卒業後はその恩を返すべく藤白家に正式に雇われ、働いている。 統が生まれて、年が比較的近いこともあって世話係を任されたものの、最初は扱い方が分からず苦労していた時期がある。 今でこそ幼く生意気盛りにも関わらず何かあると自分を真っ先に頼ってくれる統を弟のように可愛く思うと同時に、跡継ぎとして努力する背中を主人として支えようとも考えている。 故に、外ではしっかりと従者としての姿勢を見せつつ、2人の時は思い切り甘やかすと決めている。 子供の頃は肌の色や外見で周りから揶揄され浮いていた時期もあったが、藤白家では分け隔てなく接してもらっていたことから、恩義を抱いている。 「さ、今日もお気をつけて。いってらっしゃい」 通過シナリオ 「Yes,my lord.」 「追憶のパラディ」KPC 以下、Yes, my lord HO2内容あり 元々特別身体能力が優れていたわけではなかった。 力が足らずに統に怪我をさせてしまったこともあるし、学校で一番を取ることもない。 だからこそ、今得られた特異な力には、半ば強制であったことを除けば感謝しているところもある。 学生時代は契約の影響を隠すことに必死で、どうにか上手く関われないかと苦心し、それ故に契約に関して逆らいたい気持ちが芽生えたことは一度や二度ではない。しかし、何も知らない統を恨むことはなかった。 何も知らず、自分の特異な身体能力について怯えられることもない。知って仕舞えば恐れが生まれるかもしれないし、何より誰がそうさせたのか、それを知った時に優しい主人が傷つかずにいられるなら、一生知らずにいてほしいとも思っている。

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