タグ： ぽんぺロスト探索者

<特徴表> 2-2 影が薄い：生まれつき目立たない。<忍び歩き>および<隠れる>に+20%。 真面目だけが取り柄の大人しい性格。自分の意見を口にすることや人前に出ることを苦手としており、誰を否定するでも肯定するでもなく、曖昧な笑みを浮かべて誤魔化してばかり。人見知りまではいかないが、大人数でいると口数が減るタイプ。長いものに巻かれる、流されやすい人間。 真面目だが別に頭が良いわけでもなく、人より少しマメなだけ。影が薄い。甘ちゃん。懐いたらべったりしてしまう。 〇兄 雲居 暁(くもい あかつき) 自殺した兄。 彼も特別何かが出来る人間ではなかった。人より突出したものがある訳でもなければ、目立つタイプでもないし、人前にわざわざ立つ性格でもない。 ただ、中々自分の意見を言えない の言葉を待ってくれる、歩幅を合わせてくれる優しい兄だった。両親が亡くなった時は2人とも泣いていたし、何なら彼のほうが泣いていたかもしれない。だけど｢俺がついてるから｣｢俺は置いていかないから｣と優しく抱き締めてくれた。強くもなんともない人だったかもしれないけど、それでも両親を事故で失ってからは唯一の家族として支え合ってこれまで生きてきた。大好きだった。 どうしてこの漂白刑の異常性に気づかなかったんだ、人格が漂白されてしまった時点で、塗り替えられた時点で兄は殺されたようなものじゃないか、どうしてその時点でおかしいと思えなかったんだ、どうして自分は止めなかったんだ、どうして疑問を覚えなかったんだ、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしどうして なんの疑問を覚えなかった自分も同罪だ。 わたしもいっしょになっておにいちゃんをころした。 ーーーーーー 漂白特区の異常性に気付いてからは自分は何をもって何を正義と思っていたのか、疑問が湧く前に吐き気が込み上げてきた。 現在彼女の頭の中にあるのはぼんやりとした希死念慮。兄の仇討ちや、異常性を証明しようとする気力は残っていなかった。弱い妹でごめんね。辞職後は自殺をするかもしれないし、しないかもしれない。

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