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北澤 英（きたざわ　すぐる） 17歳　高校3年生 一人称:俺 二人称:あんた、きみ 趣味:漫画を描くこと 好き:勧善懲悪物語、空想、兄、漫画（二次元） 嫌い:兄以外の人間、現実 北澤→北澤楽天（日本初の職業漫画家） 過ぎる（余分）という意味を与えられたものの、世間体を気にして「英-すぐる-」という名前に置き換えられた。両親にとって不要な存在であるという証明。 一見聡明で大人しそうな見た目をしているがその実、かなり根に持つタイプ。 自分によくしてくれた人の名前を覚えるよりも、自分に害をなした人物の名前を覚えることに神経を割く。 趣味は漫画を描くことではあるが、夢ではない。いや、夢だったと言った方が正しい。 漫画は、居心地の悪い家庭環境から逃れるための兄との共通の救いであった。けれども、兄が家を出てからはいつしか現実から逃げるための手段に成り下がってしまっていた。漫画の世界では自分の家族やいじめの主犯格およびクラスメイトを何度も何度も繰り返し陰湿な方法で殺害している。 また、英の漫画の中には必ずといっていいほど一貫してとあるキャラクターが登場してきており、それは、自分の代わりに彼ら（自分が快く思っていない人物たち）に対して制裁を与えてくれるヒーローであった。 死は救いではなく、人間が恐れる最も怖いものであるという認識。 死が救いであったのなら、彼は喜んでこの世界からさよならしていたに違いない。死は恐怖の象徴であるがために、自分の世界を最悪なものにしている原因に振り撒いてやりたいと思っている。 が、自分が手を汚すのはまた別。 今でさえ最低な世界なのに、どうしてこんなに不幸な自分が手を汚さないといけないのか、の思考。 ・日々の日課 両親の怒号や物が壊れる音で早朝に目が覚め、ペンを取り、彼らを殺す。それがもはや日課になっている。 ヘッドホンで外の音を遮断し、それでも漏れ聞こえてくる心底不快な騒音を憎しみに変換する。 現実への恨み辛みが生きる糧であり、「なぜ自分だけがこんなにも不幸であらねばならないのか」という不条理さを生きるバネとしている。かと言って自分が幸せになりたいのではなく、周りも自分と同じところに堕ちてきて欲しいと願うタイプ。 だからこそ、他者の殺害という決して誰も幸せにならない方法を用いた「殺人鬼」という存在を、この最底辺の生活を周りにも振り撒く厄災として盲目的に歓迎するに至る。 ・学校でのいじめ 育ってきた環境から人とかなり価値観がズレている。 というより空気が読めない。特にジョークのセンスに関しては最悪。 漫画等では高校というのはしばし青春群青劇の舞台となり、英自身も、現状（家庭環境の悪辣さ）からの脱却が望めるのではないかと期待していたが、高校デビューは盛大に失敗した。 漫画好きな友達3人といわゆるスクールカーストの「三軍」としてそこそこ狭い友好関係を築こうとしていたが、やんちゃなクラスメイトに目をつけられ、生贄として差し出された。 というのも、彼の話は人を微妙にイラつかせる何かがあり、英が4人の中で選ばれたのは必然であった。 やはり都合のいいヒーローなんてものは存在せず、現実はどこまでいってもクソで漫画のようにはならないのだと悟った。 いじめは1年のころから今の今まで続いている。 兄とは違い大学の学費の援助は望めなく、また、一刻も早く家から出たいとの考えから、進学はせずに遠くの街で就職しようと考えている。 ・家族 サラリーマンと専業主婦の両親と認知症の祖母。兄が生まれた時は仲の良い家族であったみたいだが、サラリーマンの父の稼ぎがあまり良くないのにもかかわらず第二子（英）ができてしまい、また、不運にも妊娠が判明したときにはすでに堕ろすことができなくなっていた。それがきっかけとなり徐々に家族内に亀裂が走り、今では喧嘩が絶えない家族となる。 家計を圧迫する余分な子、要らない子、過ぎた子、との意味で「過ぎる」だったが世間体を気にしたためにすぐる、となったのだと聞かされている。 家族崩壊の原因となってしまったのが自分であり、また、自分の名前に込められた意味を幼いながらに母に教えられ、以来両親からの愛を求める行動をやめた。（真相はどうであれ、英はそう思っている） また、認知症のためにしばしば徘徊する祖母を迎えに行くのは英の役割であり（厄介なものを押し付けられた）祖母を探すためにも二輪免許を取得する。 「俺は北澤 英。過ぎた子って意味なんだけど世間体を気にしたにしろ良い漢字をくれたよな」 「死ねばいいのにって思うけど実際に殺すのはやりたくない。人を殺すことによって社会的な俺の立場が地に落ちるし俺の嫌いな奴らによって俺が今後更なる不自由を強いられると思うと癪すぎるだろ」 「皆よく言うじゃん？誰かに嫌な事されたらときに『アイツはあとで痛い目みるから』って。自分の気持ちの鬱憤を晴らすためにそう言い聞かせているんだろうけど痛い目をみるなら俺が嫌な事されたそのすぐ後に起きて欲しいのと俺の目の前で天罰下れって思う。なぜわざわざかもしれない未来を待たないといけないのかって話だしそもそも論、俺の知らないところで天罰が下ったところで意味なくない？」 「兄貴のことは好きだよ。俺に優しくしてくれるし。でも逃げたんだよな、俺を置いて。そこは嫌い。今まで優しくしてくれたことと俺を見捨てて逃げたこと、ギリギリ前者に天秤が傾いているだけでさ」 イメージソング（？） 「週刊少年バイバイ」 「皆殺しのマジック」

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