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兼松真綾（かねまつ まあや）は、大企業の社長の娘である。 姉妹に出来の良い姉と人当たりのいい妹がおり、真綾は真ん中である。 現在は高校２年生で、新しい学校に転校してきたばかりだ。 両親は姉や妹には期待をしているが、真綾は他の二人に比べて成績も悪く、素行もよくはない。 そんな真綾に両親からは期待されていないので姉妹たちとの扱いの差は歴然だった。 そんなイライラを学校で晴らすためにもクラスの女子生徒を何人かで虐めていた。 仲間と呼べたのは金にしか目がない薄汚い連中だった。 麻薬や違法ドラッグなどにも手を出していた。 しかし、そんなことがバレずに長続きするわけもなく先生にそれがバレて学校にはいられなくなった。 そんな事が世に広まっては兼松の家名に泥を塗ってしまうが、両親が大金を積みその事実をもみ消した。 そんな真綾を見かねた両親は真綾を全寮制の学校へと転校させ、隔離した。 転校する時に真綾は両親から約束事が決められる。 １、これ以上家名に傷をつけるような事をしたら、娘といえど命の保証はない。 ２、兼松の名にふさわしい立ち振る舞いをすること。 ３、学校から抜け出すようなことがあれば、今後家から一歩も出さない。 ４、上記を破らなければ自由に過ごしても構わない。 こんな制約を課せられた。 そして最後に今回のケジメとして足の薬指を一本落とされている。

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