タグ： 狂気山脈

１.とある日本人教授は地質学の権威であり、彼はさる老教授の弟子筋にあたる人物だ。 未知の巨大山脈に挑む滅多とない機会が研究室に巡ってきたときには、すでに教授は高齢。とてもではないが、師が出向くのは難しい。そこで弟子である彼が今回の登山隊に抜擢されたのである。 今年で37になるが、若々しい活力に満ちた朗らかな人物。登山経験はフィールドワーク/私生活ともに経験豊富で、教授の足が悪くなるまでは師弟であちこち調査に駆け回っていた。未だ准教授ながらも、師に負けず劣らずの功績と経験を積んでおり、教授の席を譲り受ける日はそう遠くないだろう。 ２.人当たりのよい和やかな好青年で、一見学者らしくは見えない。…ものの、実は師に懸念されるほどの研究オタク。好奇心は猫をも殺すということわざを実践してしまいそうな危機感を抱かれているが、本人はあまり細かいことを考えていないようだ。そんなことより、目の前に考えるべきことは山ほどある。 そこに未知があり、謎があり、尽きぬ限りは、彼は深淵を覗き見ることを選ぶだろう。 【CoC狂気山脈生還】 3.狂気山脈の登頂・生還をもってしても彼の好奇心が満たされることはなかった。 むしろ以前にも増して酷くなったと言うべきだ。彼が書き出した秘密の論文を理解できるものはほとんどいない、故に公にされることのなかった狂気の一端は彼の研究室にしまい込まれたが、黄大連は尚も未知と謎、そして深淵を追い求めている。 相変わらず土に化石とミステリーに執心しているようだが、以前とは異なる観点から調査に出ることも増えたようで、オカルトや民間伝承も学び始めている。エネルギッシュを通り越して変態的な執着である。

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