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おまえは失敗作だった。両脚が、左腕が、胴の半分が朽ち果て無様にもがくことしかできなかったおまえは、同じく失敗作の狼ゾンビと惹かれあった。 殺し合いになり、互いに互いを喰らい、そしてなにかの間違いで――１つになった。それがおまえ、否、おまえたちだ。 おまえたちは２つで１つ。方や獣身。少女の頭部の隣には【けもみみ】の生えた【よぶんなあたま】。そう、大きな獣の頭が左肩の上に存在しているのだ。また、【けもあし】や【しっぽ】など、半身以上の肉体が獣のそれに置き換わっている。野生の知覚や【怪力】を使いこなし、あらゆる状況に対応せよ。 そしてもう片方は人身。【時計仕掛け】の右腕をもつおまえの武装は、理性なき獣には扱えまい。【ワイヤーリール】で敵を引き寄せ、【パイルバンカー】【ジェットノズル】で敵を蹂躙するおまえの戦法は、しかし人の理性を感じさせぬほど苛烈だ。 正気なき獣と共に歩めるのは人の心があるからだ。しかし忘れてはならない。おまえたちは【歪極】。すでに狂気の水底へ沈みつつある。姉妹と希望を手繰り寄せ、【奈落への抗い】を見せてみろ。

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