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「………行くよ。バルドリオン」 ーーーModulation phase ーーーActivity combat mode 「―――撃身」 　元は葉隠鉄華のオペレーター。オーヴァードとしての潜在能力は低く「ブースター」を用いてようやくオペレーティングが出来る程度の存在であった。 　しかし、度重なる負荷に対応したレネゲイドウイルスは自己進化し、今や（新入りとは言え）ヒーロー級の力を震えるようになった。 　とはいえ、戦闘についてはある裏事情がある。 　有澤博士が開発した、サラマンダーの炎を動力源とする強化外骨格（アーマメントギア）【ムスペリオン】。 　その根幹技術を源にし、オーダーメイドカスタムした強化外骨格――――その名は【バルドリオン】。 　葉桜が扱うこの強化外骨格の設計は、ムスペリオンの基本スペックを踏襲する形となっているが、火力面ではムスペリオンには遠く及ばない。 　その分、汎用性に秀でた設計となっており、特に回避能力が高い敵に対しても攻撃を命中させられるよう電磁アクチュエーター系が強化されている。 　それらの処理には専用のOSが稼働するようになっているが、それでも尚、緊急の場合に人間の思考アルゴリズムを最適仕様出来るように専属の対話AIが組み込まれている。 　しかし、恒常火力に乏しい強化外骨格ではいざという時にジリ貧となってしまう。 　そこで、【バルドリオン】には、彼我の火力差を埋めるために、瞬間的な火力を出すためのブースターシステムが三基搭載されている。 　これらは普段、自衛目的のリミッターが施されており、レネゲイドウイルスの活性度が80%､100%になった段階で初めて解禁されるようになっている。 　壱：防御装甲破壊装置『バリアクラッカー』　瞬間的な超高電圧により、対象の――特に機械化された装甲の防衛機構を破綻させ、貫通する。 　弐：戦闘行動狂化装置『フェイタルアーツ』　【バルドリオン】には戦闘補助用のAIが搭載されており、本来は戦況支援目的で情報を並列処理する仕組みになっているが、これをオーバーロードさせる。 　　それにより「思考」から「攻撃」というラグを全て「反射」という形で零にすることにより、攻撃の精度向上を図る。 　　ただし、この機能は使用者に多大なる精神負担を強いる、という致命的な欠陥を内包する。 　参：強制戦闘続行装置『ラストアクション』　装着者が強化外骨格を操作する、というシステムを逆転させる。すなわち、戦闘不能状態になった装着者を"見捨てて"強化外骨格自体が戦闘行動を強制的に実行する。 　　当然、装着者には致命的な負荷がかかるが、そうであっても眼前の敵を撃滅するためのシステムであり、いうなれば切り札のようなものである。 　変身コードは「撃身」　専用のデバイス【バルドリオンギア】のトリガーをホールドすることで変身シークエンスが実行される。　 　展開方式はバルドリオン同様ナノマシン展開装着方式であり【サラマンダー】の熱量で駆動するムスペリオンに対して、バルドリオンは生体電流を用いる。 　ムスペリオンは、装置駆動による排熱が不要（そもそも熱量は全てエネルギー転換できる）という利点があるが、バルドリオンは電流によるペルティエ効果による冷却で対応する点は異なる。 　その結果、可視光領域の波長がムスペリオンと異なるため、赤、というよりは紫電を纏うようなエフェクトが展開される。 　ギアは「ヴァジュラギア」 侵蝕80未満 セットアップ⇛ 【アーマメントベルト】【特殊装甲義肢】【リーサルシャイン】装備　【パワーソース：ビサイド】発動 《武芸の達人Lv3》（達成値+9） （素手攻撃力+17、ガード+3、白兵判定ダイス+5、達成値+9） メジャー 《アタックプログラムLv5》《コントロールソートLv1》《コンセントレイトLv2》 （達成値+10　C値-2） ……合計：素手攻撃力+17　ダイス数+5（基本値5）　達成値+9　C値-2 コスト：6 侵蝕値100超過 セットアップ⇛ 【アーマメントベルト】【特殊装甲義肢】【リーサルシャイン】装備　【パワーソース：ビサイド】発動 《武芸の達人Lv4》（達成値+12） （素手攻撃力+17、ガード+3、白兵判定ダイス+5、達成値+12） メジャー 《アタックプログラムLv6》《コントロールソートLv1》《コンセントレイトLv3》《フェイタルヒットLv5》 （素手攻撃力+17、ダメージ＋5D、ガード+3、白兵判定ダイス+5、達成値+12） ……合計：素手攻撃力+17+5d、ダイス数+5（基本値5）、達成値+12 コスト：11 《ラストアクション》オート　コスト５ 《バリアクラッカー》メジャー　コスト4　２～3回

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