タグ： ロトあだ

桃樂亭の噺家。 実家が貧しく、縁があってかなり運良く噺家になれた。 全ては出会いと運のおかげだと思っているので 直接的に向けられる感情にいつも新鮮さを感じている。 ⬛︎ ええ、師匠のお陰様で寄席の空きが目立たんでやり易うございます。 桃樂亭の猿斎と申します、よろしゅうね。 ま、そないなこと言うても…なんや？古典でも創作でも落語でもない話に寄席て言い方すんねやろか。 殆どインタビューかなんかと変わりゃせんね。 いえ、話しますよ噺家なんで。話さんようなりましたらどえらいですわ。 …短くてええんよな？ いえ話しますよ。ただこうね、噺家として話すには自分だいぶ話のネタになりにくいんですよ。 僕真面目やからあんましゴシップにも載らんし。 あ、でもこの間ね。 師匠が僕呼び出してなんか怒っとりまして、僕なんかしたかなおもて色々考えたんやけどわからなんだ。 そしてね 「猿斎……」 って楽屋でえっらい低い声で言うんですわ。 僕生唾飲んでね 「はい」 って真面目に言うたんです。 で、ゴシップ記事出してきよってね、ええ〜僕ホンマになんもしとらんのに、何をスクープにしたんやと思うて読んでみたらね 「桃樂亭猿斎、あまりにも質素」 「タイムバーゲンに駆け込む様は圧巻」 「穴が空いた服は雑巾として利用か」 なんもしとらんのにこんなん書かれるんですよ僕。 ええやん質素で。バーゲンはとりあえず買うといてあとでおばちゃんらと分けっこするし、服粗末にするよりええと思いません？ でも師匠はそんなん自分の弟子が取り上げられたら師匠も立場っちゅうんがあるそうでね。 いや〜申し訳無いわと思いながら、今日もお下がりの着物もろてここ上がらせてもろてます。 尺はいっぱいですな。この後は苦労人の師匠やさかい、皆さんよろしゅう。 好物:ういろう、ようかん、チョコレート(全て腹持ちが良い) 嫌い:ギモーヴ(食わず嫌い、食べる機会がないから嫌悪感は薄い)

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