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音成　旋(おとなり　めぐる) 職業:トランペッター (ミュージシャンベース) オーケストラに所属するトランペッター。演奏技術についてはまだ荒いところもあるが身長が高くとても見栄えする。自分自身で作曲をすることもある。 一人称：おれ　私　二人称：おまえ　あなた　三人称　あいつ　こいつ　あの方　　弟のこと：律 基本的には穏やかで優しい性格。おしゃべり、というわけではないが結構話はするほうかもしれない。 家族構成は父親・母親・弟　元々母親は再婚であり、父親は音楽家の家系で別の妻がいたが１４年前に死別。その４年後の１０年前に再婚を果たした。 弟である律の母は元々父親の恋人であったが、家のために本妻である旋の母と政略結婚。その数年後に律が生まれ、二人は父親からの支援を受けながら暮らしていた。本妻の存命中は週２回ほどは父親は家にいたが、亡くなってからはほぼ家に滞在しており。１４歳の時に弟を連れて再婚する形となった。ふたりの子どもの名前を付けたのは父親で、いつか母を後妻として迎え入れるときのために兄弟の名前を旋と律にしていた。 弟のことを最初から嫌いなわけではなかった。自分のことを兄と慕って来てくれる彼をかわいいと思ったし、初めてできた兄弟に愛情をかけてやりたいと考えていた。しかしながら、弟しか受け継いでいない本妻方の「青い目」だったり、優秀な頭脳だったり、抜群の運動神経だったり、天性のカリスマだったり。とにかく弟は周りの人間から愛されていた。だけれど、それでもよかった。自分も愛されている自信があったから。 だが、ある日。自分が小さいころからやっていたトランペットに弟が興味を持ち始めた。弟が興味を持ってくれたのを嬉しいと思い、熱心に教えた。が、その結果。弟はものすごい勢いでその才能を開花させ。１年足らずで自分でも困難な楽譜を演奏するようになっていた。そこから音成　旋の人生は狂ってしまったと言えるだろう。 自分が努力をして、難しい楽譜を弾こうとも。周りは律のことを評価する。だって律は、自分よりも優雅に、そして人の心に響かせるような演奏をするから。楽譜の解釈が間違っているのか、練習が足りないのか、何が、足りないのか。考えて、考えてその結果。音楽の神様というものがこの世にいるのなら、それが愛しているのは自分ではなく弟なのだと思い知らされた。 父親や母親の愛情が一番に降り注がれるのが自分でなくともよかった。勉強の能力が劣っていても、運動神経が劣っていても、容姿が劣っていても、よかった。なんだってほしいと言われたら譲ることができた。だけれど、音楽というものだけは。自分から奪わないで欲しかった。それから暗い感情がたまり続け、理性で押さえていた。またそれは、オーケストラでは自分がいつも求められていて。そこを自分の居場所だと信じることができたからだった。しかしある日、所属するオーケストラの団員が言っていた言葉を聞いてしまう。 「そういえば、音成旋の弟ってさ。あの音成律なんだろ？」 「あ～、らしいな。兄弟でトランペットやってるんだなぁ。でもさあ」 「「どうせここに入るなら、弟だったらよかったのにな」」 その言葉を聞いてしまったことから。彼は自分自身の居場所が弟に奪われてしまうのではないかという危惧を抱く。 そしてその結果、「愛しているからこそ、自分自身の手でその体が体温を失うまで首を絞め続けたい」「どれだけ弟のことを嫌いに按労とも、この美しい葵ひとみは嫌いになれない」と思いながら。青色の瞳を見つめながら首を絞めた。 AF「弟の瞳（ブルーフローライト）」 あなたを悪意の神格から守ってくれるAF。いちどだけであればどんなSANcでも回避することが できる。ただし使った後はただのフローライト（宝石）になる。どんな手段を使っても割れることは ない。宝石が割れる時はきっとあなたが死ぬときなのだろう。

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