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いつか晴れるのをぼんやりと待っている高校生。 右手に付けたパペット人形が｢てて｣、左手に付けたパペット人形が｢るる｣。どちらもお手製。パペット人形達は彼にとっての友達。あまり沢山作っても手は2つしかないから、という理由で2体以上作ることはしない。壊されたり汚されたりしても嫌なので。 パペット人形がてるてる坊主モチーフの理由は幼い頃、母親と姉と一緒に花見に行こうと約束し、当日に雨が降らないようてるてる坊主を作り飾っていた。しかし約束の日は雨が降った上、母親が不安定な時に声をかけて首を絞められた。何とか母親は離れてくれたものの、トラウマとして残り、人に声をかけることが苦手になった。 その日の雨、翌日散ってゴミになった桜、絞められたショックが忘れられず、いつか忘れることができるように、晴れる日がいつか来るようにとてるてる坊主モチーフのパペット人形を作って喋っている。 学校ではパペット人形は常に上着のポケットに入れており、出来るだけ喋らないように生活している。どっちみち自分から声をかけられない為、誰にも質問せずに済むように勉強は努力している。運動は苦手な上体力も無いので見学しがち。 学校外で話す時だけパペット人形を使い、腹話術で話すようにしている。学校で人形達を出すと奪われたりする為出さないだけ。 ちなみにパペット人形の中には小型のカッターを仕込んでいる。何かあった時用。 顔を隠して過ごしている理由は誰にも迷惑をかけない為。特にその特殊な目に家族から気味悪がられており、自分の目は気味の悪いものなのだと認識している。自分の見た目は褒められたものでは無いと思い込み、口元もマスクや布で隠すようになった。 趣味は裁縫。腹話術は特技。 誕生日は12月2日。 好きな食べ物は飴。嫌いな食べ物は手料理全般。 手料理が嫌いな理由は母親や祖母が作るご飯はおいしくないから。潔癖症ではなく純粋な偏見で見てしまっているだけ。 『僕が｢てて｣！』『僕が｢るる｣！』『この真ん中の無口で顔隠れてるやつが｢ひばれ｣』『話すのに慣れてなくてごめんね〜』 『ひばれ〜元気出せって〜』『誰とでも分かり合えるわけ無いんだからさ〜』『落ち込むことないって〜』 ｢明日は晴れるかな。それとも、僕が終わるのが先かな｣

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