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将来の職業【役者】を想定して、芸術家の職業技能を採用しています。 製作（スケッチ）はスケッチブックと鉛筆でささっと書くイメージです。舞台構成や衣装のメモに使います。 　口調は丁寧。10歳の割には大人びた顔立ち・ふるまいをしている。一人称は僕。二人称はあなた、あるいは（名前）様。 「フレズヴルク家の次男、テオと申します。どうぞお見知りおきを」 兄と：「兄さん、僕のこといまだに小さい子供だと思ってるでしょう！」「……にいさん、なんだか、嫌な感じがします」 人前：「お兄様、お兄様のお客様がいらっしゃいました。応接室でお待ちです。僕のことならお気遣いなく、ゆっくりお話しください」 「大変、申し訳ございません……お爺様……」 　上手に内心を隠して生きることは貴族世界で当然の処世術なのかもしれないが、テオはそれが群を抜いて上手だった。相好を崩して微笑み、ぎゅっと眉を下げて同情し、悲しいだろうことがあれば美しく涙を流す。母セシルが家にいなくなってから一層その傾向は顕著になった。 　将来の夢は舞台俳優。志したきっかけは自分が笑ったら母と兄が嬉しそうにしたからということ以上ではない。もっと喜ばせてあげたかった。 　目を怪我しているので眼帯を用いている。目星はこれ以上取れない。また音や匂い、気配に非常に敏感で、苦手な香水の匂いや音楽が強いパーティーの後ではこっそり一人で吐いている。 　兄テオにはもちろん信頼を寄せている。しかし自分のせいで迷惑・負担をかけているのではないか、また母が亡くなってからはより過剰に兄として頑張りすぎているのではないだろうか、との思いからうまく接せずにいる。できるだけ甘えないようにしよう、対等に二人で協力して生きていけるように努力したいのに、兄はいつも僕を優先してやさしく微笑むばかり。夢は舞台俳優だけれども、家族をまた眩しくて香しい社交の世界に巻き込んでまで叶えたいわけではないのだ。 「……っ兄さん、僕を頼ってくださいっ！」

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