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はなまる中学校に勤めている養護教諭。2年目。 一人称は僕。誕生日は4月9日。 容姿が良く頭もいい為モテる。 温和な性格で、いつも落ち着いた柔らかな口調で話す。 人に対して思いやりがあり、とても愛情深い。 オーラがふわふわしていて話しやすく、一緒にいると落ち着くタイプ。 生徒とは友達のような距離感で接している。 手先が器用な事を活かして、ぬいぐるみを作ってあげたり、ヘアアレンジをしてあげたりと生徒達とはかなり仲がいい。 その為、生徒からは桃くん、桃くん先生と呼ばれ親しまれている。 一部の先生からは「我々はあくまで教師なのだから、友達のような距離感では駄目だ」と言われることもある。 しかし桃李は、生徒にとって親しみやすい先生でいる事を大切にしていて、そういった発言は意に介さず生徒と接している。 ハンドクリームやリップクリームを塗っていたり、いつもフルーティーな甘い香りがしているので、女生徒からは「私達より女子力が高い」と言われている。 よくひつじのぬいぐるみを抱いている。名前はもふり。もふもふ。 桃李曰く、あたたかくて可愛いから抱いているとのこと。ちなみに桃李の手作り。 お茶を淹れることが好きで、保健室に来た生徒に振る舞うこともある。 好きなお茶はクランベリーティー。 特徴表:手先が器用 〈制作〉基本成功率50% 〈機械修理〉〈電気修理〉+10% ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 幼い頃、大好きだった母親が浮気相手を作り離婚届を置いて家を出ていった。 当時母親似で愛らしい容姿をしていた桃李は、それ以降おかしくなった父親から性的虐待を受けるようになる。 最初は父親にまで捨てられる事を恐れて応じていたが、次第に行為がエスカレートしていき苦しくなった桃李は、解放されたいという思いから首吊り自殺を試みた。 しかし、輪に首を通し後は椅子を蹴るだけ…というところで父親に目撃される。 何かを言いかけている父親に叱られる前に勢いで家を飛び出したが、学生の桃李には行き場がなかった。 自分の無力さを改めて実感し、自立して家を出るまで我慢するしかないと覚悟を決めて家に帰ると、父親は自分が用意した縄で首を吊って死んでいた。 中1の、雪が降る寒い寒い夜の出来事だった。 その後、元母親と連絡が取れず父方の親戚を転々とするが、腫れ物扱いされて愛情を受けることがなかった。 一方で、容姿がいい為外では関係を迫られることが多かった。 あの夜から「父親からの愛情を拒絶せずに、普段通り応じていればずっと愛してもらえていたかもしれない」という後悔が桃李の心に影を落としていた。 その為自分が心から愛せなくても、年齢性別問わず求められれば応じ、多くの人間と行為に及んだ。 しかし愛情が満たされる事はなかった。求められている言葉を吐き微笑んでも、愛されたのは偽物の自分で、本当の自分は愛してもらえないから。ひとりになるとまた心がからっぽになる。 こんな事をしても幸せにはなれない。それでも、拒絶する事に対しての恐怖と「愛されたい」「必要とされたい」「ひとりは嫌だ」という思いから関係を切れずにいる。 養護教諭になった理由は、怪我や体調、心の不調等で保健室に訪れる人達に必要としてもらえると思ったから。 誰かに必要としてもらえる職は色々あるが、自分自身が学生時代に色々な事で悩み苦しんだ為、そんな子供たちの支えになりたいと思いたくさん勉強をした。 元々頭はいい方で、難無く国立大学に入学しストレート卒業。その後、大学院修士課程を修了し養護教諭になる。 夢見が悪く夜はあまり眠れない。 寒い冬の夜は、父親の事を思い出してしまい一睡も出来ない事がある。 そんな眠れない夜は、いつもひつじを数える。 幼い頃、母親とひつじを数えて眠った時のあたたかい思い出を大切にしている。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 自殺した生徒とは「生徒と教師」以上の関係を持っていた。 彼女は、両親の仲が悪く家庭で居場所がない。クラスや部活動でも居心地が悪いという悩みを抱えていた。 そんな彼女の苦しみはとても共感出来るものであり、支えてあげたいと強く思った。 最初は純粋に話を聞いていたが、打ち解けていくうちに彼女からのボディータッチが増え始めた。 大人しい彼女からの行動には驚いたが、居場所がどこにも無く、孤独で寂しい気持ちはわかる。 ひとの温もりを彼女は求めているんだなという気持ちから、それ以降は桃李からも頭を撫でたり、抱きしめたり、彼女が寝付けない時はお腹を優しくトントンしながらひつじを数えたりもした。 距離は近付いたが、あくまで桃李は教師として触れ合っていた。 そんなある日、彼女が涙を流しながら保健室を訪れた。初めての事だった。 「どれだけ頑張っても両親は喧嘩をしていて自分の事を見てくれない」と嗚咽を漏らす彼女の瞼に、気付けばそっと口づけていた。 「先生は私の事、愛してくれるんですか…？」という彼女からの問いにはドキッとした。 自分は教師という生き物だ。彼女を愛することは、きっと間違っている。 それに、愛とは一体何なのか。正直自分にはよくわからなくなっていた。 それでも「僕は君の事ちゃんと見てるよ。君の頑張りも、苦しさも、僕はすごくわかる」という言葉に嘘偽りは無い。 きっとこれが、僕達にとって1番良い選択なんだ。 「愛してるよ」 優しく微笑んで口づけを交わし、抱きしめあいながらベッドで一緒に眠った。 今はわからなくても、彼女と話し触れ合うことで愛について知ることが出来るのだろうか。 自分にも、ひとを心から愛し、心から愛される日が来るのだろうか。 そんな日が来ることを、桃李は切望していた。 しかし、そんな未来は来ない。彼女は自ら命を絶った。 「自分はまた間違えてしまったのだろうか」「彼女を心から愛していたら救えたのだろうか」という思いで悩み、彼女を支えてあげられなかった事にショックを受けている。 彼女に対しての感情は何だったのか、今でもよくわからない。 けれど、確かに桃李の胸は酷く痛み、ぽっかりと穴が空いたような喪失感に苛まれている。 今日も彼は、ひつじを数えながら眠れない夜を過ごす。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 通過シナリオ ・ソープスクール HO3

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