タグ： 海枯れ

ロシア人の父と日本人の母の間に生まれたハーフ。地毛はプラチナブロンドだがコンプレックスでそれを隠すためにシルバーに染めている。美容院は週一で行く。 母は大女優の柊胡蝶。美好が高校生の頃に他界。 両親は美好が生まれて間もなくして離婚しており、父親のことはアルバムでしか見たこともない。 母のヒステリックな面を強く受け継いでいる。 仕事が多忙で大女優の母は帰りが遅く、幼少期に一人で留守番をしていた経験がかなりのトラウマになっている。寂しさや構って欲しさを上手く伝える術がわからずに怒りとして発露し、母にワガママを言ってはその度に金切り声で激怒され、「あたしの家なんだから気に入らなければ出て行きなさい！」と言われた事は数え切れないほど。 母の買い与えた高価なドールやテディベアで一人遊びする事が彼女にとっての日常だった。 「美好は綺麗」「綺麗なものが何よりも大切」「美好はママの宝物」＝「自分は綺麗でないと母に大切にして貰えない」との考えになり、幼稚園や小学校では砂場で遊んだりごはん粒のついている友達の手に触れられそうになっては「汚いから触らないで」と声を上げ、そんな彼女には友達の一人もいなかった。大人たちは「柊胡蝶は娘さんも綺麗」だと美好を可愛がったが、周りの子供が言葉と知識を得ていくと彼女は攻撃の対象となる。 ハーフであること、片親であること、親が芸能人であること、愛嬌がないこと、彼女の美貌。 気の強い彼女に直接何かをする者こそごく僅かではあったが、本人に聞こえる陰口は嫌というくらい耳にする毎日だった。 母は若手女優が台頭する度に比較される事に焦り、「自分はこんなに大きい子供がいるのにここまで美しい」こと、ママタレントとして好感度アップを狙うため、主にその二つを理由に当時中学生の美好を二世タレントとして芸能界デビューさせた。母が亡くなったのは高校三年生の春。 彼女は実家を売り払い、高校卒業後はモデルとして本格的に働き始めた。 美好にとって唯一の心の救いは高校時代の養護教諭であった。50代の女性で、いつでも彼女の冷え切った心に誰よりもあたたかく優しい言葉をくれた。「怒り」ではなく、きちんと「叱って」くれたのも彼女である。 そんな恩師と対話して心理学に興味を持ち、大学進学を決めていた美好であったが母が他界し葬式にまでマスコミが押し寄せ、結果的に「〇大心理学部心理学科希望」と書いた進路希望の紙を破り捨ててしまう。以来、保健室へも顔を出していない。 それから10年が経った現在はモデル業がメインのマルチタレントとして芸能界で活動。業界の先輩方に「年々お母様に似てきたね」と言われるのが何よりも嫌。 母の事はどうしても好きになれないが、誰よりも愛しているがゆえに形見である蝶々のピアスは仕事の時以外肌身離さず身に付けている。(撮影の際外す指示を無視して大物カメラマンと諍いになったことがある) 美意識が非常に強い。体型維持の為にも筋トレもしているが、元々食が細い上に食事が好きではなく、かなりの低体重になってしまいマネージャーから注意を受けることもしばしば。 年に数回、全て初診でカウンセリングを受けに行っている。 気が短く神経質で高圧的。私服はほとんどが黒い衣服だが、クローゼットの奥に一着鮮やかなピンク色のワンピースが仕舞われている。 可愛いもの、綺麗なもの、美しいものがとにかく好き。人付き合いがとてつもなく苦手で、仕事でないと愛想笑いは未だに出来ない。 高校三年生の頃に第一志望にしていた大学のパンフレットが捨てられず、何回も読んでしまう。中身はところどころ涙で文字が滲んでしまっている。 癇癪を起こして物に当たる癖があるので、一人暮らしの家が寂しいながらも怖くてペットが飼えない。うさぎの画像や動画を見て癒されている。 アルコールがあまり飲めない。 趣味はコスメを買うこと。好きなBAさんはどこか高校時代の恩師に雰囲気が似ていて、週に一度は彼女に会うため店舗を訪れている。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ