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・精神科医 職業Ｐ：[ＥＤＵ×２０]または[ＥＤＵ×１０＋ＡＰＰ×１０] 職業技能：医学、化学、心理学、精神分析、生物学、説得、薬学、ほかの言語 特記：1件の狂気において＜精神分析＞のロールに失敗しても、環境を整えたり、投薬を行ったりすることで再度＜精神分析＞のロールを行うことができる。 　兎 小鈴の兄。 　穏やかで誰に対しても優しい。精神科医として日中働き、家計を支えている。未だ精神状態が不安定な妹のために、勉学に励んでいる。 　というのはもちろん一年前までの話であり、日記の代償で人殺しに手を染めた浩然は、かつて知人たちに言われた穏やかで誰に対しても優しい男ではない。妹であり異性として愛する小鈴のためならば何だってできる。彼女以外何もいらない、そう思うほどに７つも離れた少女である小鈴に恋情を抱く哀れな男である。 　小鈴が小学生のころは全く恋愛感情を抱くことはなかった。高校生だった浩然は、誰に対しても優しい博愛主義の男のように思われながらも、実のところ至って普通の恋をするような男子高校生だった。 　小鈴の異変にやっと気づいたとき、浩然は兄として不甲斐ない自分自身を呪った。小鈴にはバレないよう、母親になぜ気づかなかったのかと柄になく声を荒げたことすらあった。それほどまでに衰弱した小鈴の姿は酷い有様であり、兄として放っておけなかった。そして浩然は、彼女がまた心から笑えるように尽くそうと決心する。 　食事すらままならない彼女を支えるうち、次第に心を開いていったのかよく笑うようになった小鈴。年を経るごとに少しずつ女性らしくなっていくその姿。初めはその姿に兄として嬉しく思っていたはずなのに、いつしか大学で一番の美女よりもずっとずっと美しく愛らしいと思うようになっていた。 　自身の歪んだ感情に思い悩んでいたそのとき、ちょうど一年前の事件は起こってしまった。浩然は小鈴がまるで自身にすり寄ってくる女のように、しかしそれより何倍も愛らしく上ずった声で話しかけてくるのを見て、気づいてしまった。小鈴が自分に恋をしていると勘違いしている、と。同時に分かってしまった。小鈴はとっくのとうに学校に行けるほど回復しており、今すぐにでも全日制の高校入学に向けて勉強をさせるべきなのだと。 　それでも浩然はその選択は取れなかった。それだけはできなかった。残された一年、彼女とともに幸せに暮らしたかった。 　歪んだ愛情はまだ隠せる。それでも、この欲望、この行動こそ自分の罪だ。 　浩然はそう自覚しながら、今日も人を殺す。 　一人称 / 私　三人称 / 貴方　妹 / 小鈴 特徴表未決定 4-6「寄せ餌」 1-8「幸運のお守り」

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