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『暗黒の祖先』……1D100で邪悪度を決定する(おおきいほどじゃあく) 「ルーだよ。えへへ、仲良くしてね」 「大丈夫?あ、ほら足怪我してる!見せてみて!こんなスラムで怪我を放ってたらダメだよ!」 「皆はどうしたい?…壁の外はね、ボクも気になってるんだ。…皆が途中で無理しないって約束してくれるなら、一緒に行こう?」 少しなよなよしているように見える男の子。ちゃんと男。あんま見えないけど。 皆の事が大好きで多少過保護気味。怪我したり凹んだたりしたらすぐ駆け寄っていく。 包帯やらなんやらを巻いてるのは自分がおっちょこちょいなため。それに加えて自分よりも他人を優先するために、自分の怪我より相手を先に治療するため悪化しがち。本人は1mmも気にしていない。 髪に付けてるヘアピンは皆から貰ったもので命よりも大事にしているらしい。 「分かってる。分かってるよ。全部分かったその上でボクはこの道を選んだ。 ボク本当にね、みんなの事が大好きだよ。だからこそ、そんなみんなの願いを叶えてあげたい。 例えそれが、ボクとみんなの永遠の別れになるとしても」 「もしも願いが叶うなら、どうか、どうか。みんなの進む道がたくさんの幸せで溢れていますように」 「あぁ、でも」 「ホントは、ボクも…ううん、なんでもないや」 真の姿は「緑の深淵の落とし子」と何かしらのハーフ。 みんなと自分が違う存在であると知り、彼らの状態に気づいた後、ただ助けたいの一心でその状態から解放した。 ほんとは罪人じゃないけれど、きっとこの場所を治めるかの神の催眠下から彼らを解き放った自分は裁かれるべき対象である、と考えている為ルー本人も自らを「罪人」だと思っている。 みんなの事が大好きで大切でかけがえないのないものだと思っていた。 そんなみんなが「外の世界に行きたい」と話し出した時に、真実を知るルーは少しのショックを受けたと同時に「これはチャンスだ」と気付いた。 だって、ここは彼らの住む世界とは違ったのだから。 彼らがここで暮らし続ければまたいつ、かの神に従わせられるか分からない。彼らには、彼らにとって幸せな場所で生きていて欲しかった。 例え、その場に自分が居られないとしても。 みんなと一緒に居たいけれど、でも何よりもみんなの事を優先するが為にルー自体は自らも共に行く事を完全に諦めている。 だがその代わり、みんなが外へ出るために出来る事はなんでもやるつもり。例え自分がどうなったとしても。 ごめんね、みんな。一緒に行こうなんて言ったけれど、それが出来ない事を誰よりもボク自身が分かってるんだ。 でも大丈夫。遠くに離れてしまったとしても、ボクたちはずっと友達だから。 ありがとう。そしてさようなら。 いつか来るその時に言えるか分からないから、今こうして文字に残しているボクをどうか許さないで。 イメージソング:深海シティアンダーグラウンド

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