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陶峰 仁(とうほう じん)。26歳。特殊清掃員。 ローテンション。軽薄な口調で話す。何を考えているかわからないとよく言われるが本当に何も考えてない。趣味も特技も甲斐性も愛想もないので友人がいない。 アルバイトからなし崩し的に正社員になったが、あまり物や人に感情移入することがないので今の仕事は向いているとは思う。コーヒーが好き。 一人称:俺 二人称:君/〜くん、〜さん アルビレオと羨望 →ロスト　2020.07.15 以下HOバレ！ 「決して人に期待するな」 父親の最期の言葉だった。 兄が学生のうちに異性関係で複数に渡り問題を起こし、多額の借金を作った。耐え切れなくなったと言うように母が倒れ、帰らぬ人となった。兄は行いを改めることはなく、数年後に痴情のもつれによりずいぶん年上の女に心中を強要され死んだ。数ヶ月後、後を追うように父が自ら命を絶った。家族という帰属団体が消滅したのは18歳の春だった。 その間の自分はと言えば、家の滞在時間を避ける為目的も無く外をフラフラしていた。元々他人どころか自分の感情さえ汲むのがうまくなかったから、大きい感情の渦巻く場にいると疲れてしまった。離れていったり、逆に面白がってつっかかってくる人にも疲れてしまった。 疲れるから遠ざけていたら、文字通り周りから人がいなくなっていた。 その間も星空はいつも優しく、無感情に自身を見下ろしていた。あの空は自分を理解することはない。こちらの理解を必要としない。それでもそこに存在し続けている。それがなんだか心地よかった。 理想と現実は程遠い。遠いどころか、地続きなのかもわからない。分離した違う世界にあるのかもしれない。だとしたらそれは求めるだけ無駄というものだ。 人に共感し寄り添える人であれば、失わずに済んだものは、助けられた人はいたのかもしれない。最期父が裏切られたと言った「人」は自分のことだったのかも知れない。 やるせないなと思いながら今日も人知れず死んだ誰かの部屋を片す。自分も将来こうなるんだろうな。８年くらい続けていたら現場に沸く蟲とかにちょっと詳しくなった。 ●HOA　[☾/MOON] あなたはあなたなりの人生を送ってきた。 それは他人の目から見てどのような人生であったかはわからないが、 主観としてこれまでの自分は【孤独】だった。 自分の中には「こうありたい」 という理想がある。 そしてあなたは、プラネタリウムの中で自分の理想そのままの HOB[太陽/SUN]と出会うことになる。

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