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日日 香純 たちごり かすみ 30歳 男性 口では「面倒だ」「勝手にしろ」と言いつつ結局手を貸しているような仲間想いな性格。暇さえあればゲームをしている。話を聞いていないようで全部聞いており、全く見ていないようでちゃんと見ている。口調は荒いが割と現実的な考え方をするタイプなので、暴論は言わない。酒は350ml缶1本でダメになるくらいに弱く、煙草は咽せるから嫌い。アロマンティック・アセクシャルなので自分のみならず他人の浮ついた話にも興味がない。ただしあくまでも恋愛感情や性的欲求を抱かないだけで、他者に対して「可愛い」「かっこいい」とは思う。言わないけど…… 同様に、“人として”好きだとはよく言う。 本名、『鎖是 遥(さぜ はるか)』 普段名乗っている名前は殉職した同僚のものである。名前に限らず、言葉遣いや他人に対する態度まで、死んだ同僚の真似をしている男。 警察署内で爆殺事件が起きた際その場に偶然居合せ、咄嗟に隣にいた同僚に突き飛ばされたことで生き延びたが同僚は爆発に巻き込まれてほぼ即死の状態であった。遥自身も全くの無傷というわけではなく、今でも脚を中心に痕が残っている。 遥の中で同僚の存在は警察学校時代から憧れと尊敬の対象であり、いくら自分が『射撃の名手』と呼ばれようと人望が厚く、揺るがない正義感をもつ彼には敵わないと思って生きてきた。“もし”、今生きているのが自分ではなく彼だったら。きっと優秀な彼はすぐさま爆殺事件の犯人を特定していたことだろう。自分より優れた刑事として名を馳せていたであろう。そんな考えが拭えないまま、本来は同僚に回るはずだったカラーギャングへの潜入捜査に立候補した。 そして素性を隠すためと言いながら憧れである『日日 香純』の模倣をし、『日日 香純』として三羽烏の1人として活動している。追撃部隊30人という人間をまとめられているのも香純であるからだ。遥のままであったらこんなこと到底できなかった……と思っている、彼自身は。 ボスからの信頼を得れたのも世渡り上手な香純の真似をしているから……だけれども、模倣しているだけの自分がここまでできるのだから、本物の香純だったらもっと上手くやれていたのではないか、とどうしようもない虚無感に襲われていたりする。生きるのが下手くそ。あくまでも模倣なのだから察しの良さとかは結局遥自身の能力なのではないか？という問いかけは多分意味をなさない。本人はただ演じているつもりなので。めんどくさいね。 本来は他人から期待されるのが少し苦手。どうしても100%以上で期待に応えようとするため空回りして、そのたびに反省会を開くようなタイプだった。同僚が亡くなる前はふざけた事を言って場を和ませたりもしていたお調子者キャラだったが、今は完全に仕事人間になっているので面白さのかけらもない。刑事として他の人間と話す際や、家にいるときは素が出るのでこんな感じ。 ちなみに家には布団すらない。床で寝てる。 元親に対しては悪い感情は抱いておらず、寧ろ尊敬している。彼に評価されているのは本来の自分ではないが、それでも相応の成果は出そうと必死。バレたら消されるだろうなという思いと、もうバレているのではないかという不安が常に付き纏ってはいるものの、元が小心者のため元親のような絶対的な力の下についている方が気分的には楽。追撃部隊といるときの方が緊張しているまである。 「烏黒の衆三羽烏の1人、追撃部隊の日日 香純だ。お前ら、ゴミの一欠片も残すなよ。それが俺たちに与えられた役割だ」 「はぁ〜〜？？なんでお前の個人的な事情にまで俺が手出さなきゃいけねぇんだよ。自分のせいだってわかってんだったら他人を巻き込むな、めんどくせぇ」 「……うるせぇな、1人じゃどうしようもねぇ事まで背負わせるほど悪人じゃねぇんだよこっちは。後は俺がどうにかしてやるから黙って甘えとけ」 「……以上、鎖是 遥からの報告です。ご不明な点や追加の連絡等はありますでしょうか」 「……カラーギャングをしている俺の方が好きかい？俺もだよ、俺もあの人が好きだ」 「お前に救ってもらった命を1秒でも無駄にはしまいと思っているけどさ、たまにどうしようもなくあのときお前が助かっていたらって考えちゃうんだよね。馬鹿でしょ、香純、笑ってよ」

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