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｢ぎこちない同居｣ KPC 駒鳥家は代々の血筋を重んじる、由緒ある家柄であり、水生は駒鳥の血が流れていないという理由で家のものから毛嫌いされてきた。そのためかなりの人間不信。 早く家から出たいと思っていたが、唯一の味方であった母は心労が祟ったのか現在入院中。 頑張って大学に通い、就職をして母と共に家を出ようとするも人付き合いが苦手なためにとても苦労していた。 そんなある日、母から｢水生の好きなことをしなさい｣という言葉を貰い。逃げるように俗世から離れた。 元は普通に大学へ通っていたが、2年ほどで肌に合わずにすぐ辞めてしまった。 引っ込み思案で人付き合いが苦手。今まで友達らしい友達はいた事がなかった。 大学に通っていた頃、マーチングサークルの練習が窓から見えた。何だか気になってしまって、近くで見てみれば、そこにはきらきらした世界が広がっていた。 音楽に合わせて規則的に動く人の列、楽しそうに奏でられる音たちは、どれもこれもとても新鮮に映った。 ふと中心で旗を振っている彼と目が合ってしまった。それがあさひ君との出会いだった。 そこから何となく話をするようになった。彼はとても優しい人だ。こんな私にも気さくに話してくれる。 人と話すのが苦手だから、上手く話せないけれど、彼は私が言葉紡ぐのをちゃんと待っていてくれる。初めて友人らしい友人が出来たと思えた。 でも、それでも、やっぱり人がたくさんいる所は苦手だった。勉強自体は嫌いではないが、講義室に行くのは毎日億劫だ。 それに、彼に会いに行っても、毎回話せる訳では無い。 彼は優しい。だから、他の人にだって優しい。 当たり前だ、彼は人気者だから、彼の周りに人が沢山いるのは当たり前なのに。 それが嫌だと思ってしまう自分がいた。 相棒ポケモン：クワッス

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