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おりはら　かさね 表の顔は考古学系の大学教授。実際はオカルトの研究者。担当教科は物質資料研究法a。 器用万能なタイプで頭が良い。またそのことを自覚しており、そこらにいる人は全員自分より愚かだと思っている。だが、いわゆる「天才」と呼ばれる者たちには敵わない。 かつてはオカルトを考古学の観点から解き明かそうとしていた。だが運の悪いことに、彼女と同年代の研究者の中に、その分野で目覚ましい活躍をしている天才がいた。彼の手で次々とオカルトが解明されていく様を見て「自分のやっていることは無意味では？」と思い、心が折れた過去がある。 今の彼女のメインの研究テーマは「ラヴィニアのこどもたちについて」。オカルトを調べていくうちに、この世には一般には知られていない幾つかの信仰と、それに関連して引き起こされていると思しき不可思議な事件が大量にあるということに気づき(そして、それらの信仰・事件について調べていることを公言している人間が殆どいない≒誰も研究していないことにも気づき)、それらをマサチューセッツ州ダニッチで起きた怪事件になぞらえて「ラヴィニアのこどもたち」と呼称し、解明しようとしている。 ……が、実際は思うように資料収集が出来ておらず、神話的事象に遭遇したこともない。彼女の持つ知識は、現状ではオカルトの域を出ない。 大学の業務の傍ら「ラヴィニアのこどもたち」の情報収集のために各地を飛び回り、様々な業界に首を突っ込んでおり、そのたびに天才を見てバキバキに心が折れている。かわいそうだね。 いつ「ラヴィニアのこどもたち」に遭遇してもいいように拳銃を大学の自室に隠している（違法）。 喫煙者。好きなものはフランスパン。 元々オカルト好き→考古学の観点からオカルトを解き明かそうとする→考古学の天才(≠祐川)に遭遇し、この方針で行っても自分に出せる成果はこいつが全部出してしまうと思い挫折→神話的事象の存在に気づき、この分野ブルーオーシャンじゃん！と思い再起→一向に神話的事象に遭遇できない……ちゅらい……→今に至る 「折原重寧だ。何かと言われれば……考古学者になるか」 「この世界には化け物がいる。大半の人間が、それがそうだと気づけないだけでな」 「祐川英輔。雨宮火織。多武良傑。田嶋ハル。……全く。本物の天才は、目が覚める程に眩しいな」 「知っているか？ 夢を見るのにも才能は必要なんだ」 「君はじつに馬鹿だな」 10年前、人魚伝説を調べに佐賀に行った際、当時14歳の泡沫叶と知り合う。 地元をよく知っている彼女に現地を案内して貰った。 数年後に都会に出、看護師になることを断念した彼女と再会。彼女の事情を聞き、大学教授としての伝手を活かして割のいい仕事や条件のいい貸し家などを紹介してあげた。 今でも偶に連絡を取り合い、調査旅行のお土産をよく持って行くくらいには仲良し。 大学の名前は「私立三ツ角大学」 知名度の低いマイナー大学 キャッチコピーは「三ツ角に、行く。」 『そこでチャイムの音がした』(2023/05/02)→生還

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