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一ツ曼足(いつまたり) ゾック 島根にのみ存在するらしい名字一天満谷(いてまだに)さんに運命を感じて参考にしました 昼は学生、放課後は繁華街の路上にてストリートダンサーをしているダンス好きの大学生。 パフォーマンスの種類は様々で最も得意なジャンルはブレイク。一切ストップせずに縦横無尽に回り続けるブレイクダンスはちょっとした名物になっている。 高校時代にはダンスチーム「IZANAMI・DA＝LOOP」を組み、ストリートダンスグランプリで優勝した実績を持つ。 一度「夜の踊り」の店に勧誘されかけたが、その際に披露したブレイクダンスに気合いが入り過ぎて近くの看板を蹴り飛ばしスカウトの顔面に命中させてしまい、昏倒。 つついてみても起きなかった為放置して遊びに行った事により奇跡的に難を逃れている。 護身として二つの自慢の刀を持っているが、振るう度に何とも形容しがたい感覚に襲われる為ここぞという時に使うようにしているらしい(それが無かったら君はとっくに銃刀法違反で捕まっていただろうね byスイセン)。 左目の下に重なった三つの傷跡がある。 これはブレイクダンス中に手が塞がっている時でも刀を振るえないか足で挑戦した所見事に自分の頬を切り裂いたのが一つ、別のパフォーマンスを取り入れようと刀でジャグリングしてみたら顔面に落ちてきたのが一つ、そして最後の一つは幼い頃から既に出来ていたという。 前二つの傷は幅も小さく浅いが、縦に伸びる傷跡だけはどうやってもそれ以上治る事が無かった。 祖父母の家は島根(旧名 出雲国イズモノクニ)にあるかの有名な蒼空清人大社(おえくとぅ界の出雲大社)。 家業を継ぐ事をきらった家族と共に上京した為今は疎遠である。 スイセンとは上京して以来の幼馴染み。 猪突猛進かつ深く考えない性格ゆえに好奇心の赴くがまま行動するゾックと真逆のスイセンには度々世話を焼いてもらってきた。 かつてスサノオノミコトが八岐大蛇を討伐した時、八つの内の一つの尾から一振りの剣が割き出でた。 天叢雲剣と名付けられたそれは天照へと献上され、天孫降臨の際に再び地上に降ろされてからは現在の愛知にある海々河(みみか)神社に奉納されており、宮中へはその形代が祀られている。 ……というのが史実ではあるが、実際は剣が高天原へ渡る事は無く自身が八岐大蛇を八つ裂いた証とし出雲の地へ置いたのだという。 杉の大木の下へ無造作に突き刺された天叢雲剣は、スサノオノミコトの手を離れたのちに幾年の時を超えながら雨を呼び、風を呼び、やがてそれらは嵐となりて剣の四方へと降り立った。 嵐神の武を象徴するかのような荒れ狂う竜巻は天叢雲剣へ踊るようにして流れ込んで行き、激しい唸りを上げながらもその刀身に収まった。 その瞬間、今までの暴風雨が嘘のように辺りはしんと静まり返り、そこにはただ叢雲のみが広がっていたという。 こうしてスサノオノミコトの力の断片を宿した神剣は、天孫降臨によりもたらされたもう一つの霊剣──草薙の剣と共に蒼空清人大社に祀られる事となる。 天叢雲剣と草薙の剣を同一とする説の真実はつまるところ全く別のものであった。また、一般的に広く知れ渡っている奉納場所にある二つの剣は片方だけでなくどちらも形代である。 こうして本物の在り処さえ偽り先祖代々厳格に祀られてきた二刀であったが、あろう事か好奇心で本殿に忍び込んだ幼いゾックによって持ち出されてしまう。 当然この起きてはならない事に周囲は大騒ぎ……とはならなかった。 何故なら古来よりこの剣には「実物を見た者は死に至る」という大変な曰くがあり、天皇でさえ形代を見る事が許されない。 つまり誰も本物の二刀を見た事が無かったのだ！！！！ その上かっこいいものを集めまくっていたゾックの模造刀やら木刀のコレクションに紛れてしまい、周囲はそれが御神体であるとは夢にも思わなかった。 今も然るべき場所に眠っていると信じて…… 以来、ゾックは不思議な力を感じるこの二刀を気に入り、またスサノオの御魂がそれに応じるかの如く静かにその手元へと収まった。 斯くして、現代における新たな所有者としてゾックはかつての神剣を携える事となる。 縦に裂かれた傷は剣を持ち出した時にスサノオの力に付けられた嵐神の証みたいなもん 草薙の剣(天叢雲剣)が八岐大蛇から出てきた辺り～ 奉納場所は現実の話でそれ以降のくだりは全てワイの捏造オリジナルメニューです なお曰くも本当らしい ちなみに書いてる間に右の二の腕に突然切り傷出来ててしかも痛いんだけどなんか怖いので早急に剣を元に戻してほしい

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