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「どうも、ジノって呼んでね」 「訳あってこんなナリをしてるが……いや訳もないか。訳もなくこんな格好をしている！」 一人称：オレ 二人称：変なあだ名 アメリカじゃ有名な政治家の家だったんだぜ。失踪した兄の代わりに跡継ぎの全責任がオレに乗っていたが、そんなオレすら失踪しちまってパパ、可哀想だ。 *☼*―――――*☼*――――― Taylor家はエリートもエリート、一家代々政治家の道を突き進む由緒正しき大家だ。 そこに生まれたGinoは、幼い頃から英才教育を受けに受けまくって、外交の為と遠く離れた日本の地へ放り出された。以来、15になって故郷・アメリカに帰ってきてもあのワビサビが忘れられず、日本へ飛んできた。 Ginoにとって祖国の政治などどうでも良い。エリートで豊かな暮らしとか、外交とか、そういうものには興味がなくて。ただ面白いことをして生きていたい、そのためだったら金がなかろうと家がなかろうと構わない。 今頃祖国で跡継ぎが居なくなって慌てふためいているであろう父を思うと不憫ではあるが、まあそれも運命だろう。兄も日本に渡ったらしいし、いつかどこかで会えるだろうか。……顔ももう、覚えちゃいねえけど。 *☼*―――――*☼*――――― 暇になったミカサは砂を煮る？ネタバレ ――あの子が忘れられないんだ。 いや、正確には忘れてしまっているんだが。蒼い眼とくすんだ髪をした、絶対日本人じゃないだろみたいなオレは、ふと気がつくと何もかも覚えてはいなかった。 絶対日本人じゃねえのに、日本語ペラペラだし、覚えているのはオレの名前と、あの子の名前だけ。 胸にあったかもしんねえ温もりや信念、家族やら生い立ちやらを全部放り出してしまって。オレは一体""何""を置いてきたんだ？ 生きることに精一杯で、それでも彼女を探す日々。 ……ああ、毎日、楽しいね！ *☼*―――――*☼*――――― アメリカの歴史や法律は学べど日本ではなんの意味もないと思うので日本での技能値になってる。 目星やらの探索技能はホームレスで生きていく為の生きる術、経理とか心理学とかは国関係ないのでそのまま。 ちなみに兄のパソコンを弄る姿をジュニアハイスクール時代に見ていて、ちょっと興味を持って勉強していた。今は持ってないけど。 *☼*―――――*☼*――――― 【暇になったミカサは砂を煮る？】(2021-2-6) 俺はねえ、ただお前が幸せだったら良かったんだ。 でもお前のその感情がこっちに向かなかったの、 ちょっぴり悲しいよなあ。 な、結婚式には呼んでくれよ。 (笑顔で祝福できっからさ)

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