タグ： 強いお兄さん 杜甫kuresu

神父を名乗る男。礼儀正しく、また親切であり、その姿は少し凄みがあるかもしれないが愛しき隣人のそれ。カトリックであり、現在では布教をして回りながら各地を転々としている。 実態は他者の命をゴミのように捨て、自分だけを信じる傲慢な男。彼は殆ど失敗した経験を持たず、また利害のためなら人を平気で騙し、殺し、盗み、犯せる徹底された悪人。またそれを覆い隠すだけの才気を持つ。また神も信じない、救ってくれなかったから。 利益の有る内は人を助ける、それは善意ではない。彼は捨て子であり、這い上がってきた人間だ。助けてくれた人の善意も理解した上で踏みにじっている。その鍛え上げた技も、他者を蹴落とし服従させるための道具の一つに過ぎないだろう。 彼は何も信じないし、己が己の世界の全てであると信じている。力こそが唯一の解決策であり、他者を頼ることももう忘れている。だが、そんな彼でも怪異の中で人に触れればもしかすれば。本来隠れているはずだった善性が見えるかもしれない。

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