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はちのへ にとり ペンネームは「服部のへじ」 主なジャンルは爽快ミステリー小説。 デビュー作は「桜に袖を通して」で、代表作は「Q.オレンジと秒針、以下から導き出される3つの答えとは。」 デビュー作のみがホラー小説で、あとの作品はミステリー小説。 本人は生理的嫌悪感を擽るようなホラー小説を書いている方が楽しいと思っているが、出版社の意向もあり、爽快ミステリー路線で売っている。 _桜の樹の下には死体が埋まっているなどという話はしょっちゅう聞くものであるが、『死体を埋められた死人は桜に袖を通すことになる』と言う逸話は生きていて1度たりとも耳にしなかった。隣の響子の母の祖母が言うには、桜の花びらひとつひとつに腕を通し、根でできたスカートに足を通して幹のベルトを丁寧にしめるのだという。 『桜に袖を通して』 _「君と僕とでは知能に差がありすぎるので、説明も困難だ。」こうやって話すのはかつてアーサー・コナン・ドイルが語った探偵のように背広に身を固めた、15歳の少女なのである。彼女は紅茶を啜るとにこりと笑んで口を開く。 「頭の悪い君に聞こう。オレンジと秒針、以下から導き出される3つの答えとは何かな？」 『オレンジと秒針、以下から導き出される3つの答えとは』

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