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「遺伝子工学」の部門においてすばらしい功績を上げている教授。 物腰柔らかで丁寧なやさしいおじさん。 『誠』 両親は正直でまっすぐな人間に育つようにとこの名前をつけました。 HO記載のもの 経緯 幼少期 父は忙しく、家に居つかなかった。母は専業主婦。 勉強は苦手で当然成績はあまり良くなかった。 そんな彼を助けたのが母親である。 家庭では苦手な科目もともに椅子に座り、教科書を見ながら根気よく教えた。 小さい頃から動物が好きだった彼に楽しんでもらおうと動物園に連れて行ってくれた事もあった。 そのまま彼は勉強を続け、生命の神秘ともいえる「遺伝子工学」の道を志すこととなった。 努力により、多少の功績を挙げることはできた。が、しかし後一歩足りない。 努力では決して埋まることのない『才能』の差というのか、秀才と天才の差というのか．．．。 もちろん母は小さな発見でも自分のことの様に喜んでくれた。 それでも………。 苦悩する矢先、母親が倒れる。 腫瘍が見つかり一命はとりとめるものの、年ということもありもう先がそこまで長くないと言うことを否が応でも感じてしまった。 なんとか母が死ぬ前に大きな実績を上げられないものか？ その頃にミ=ゴと出会い、焦りからか手術を受ける。 死後に脳を回収されてしまっても死んでしまってからのことは自分には関係がないのだからいいだろうと思った。 その後色々な研究者が研究していたにも関わらず、全く考えられていなかった仮説を定説し、そのまま立証。 大きな話題を呼んだ。 それを母が知ったとき、彼女は涙を流し喜んだ。 自慢の息子だと言ってくれた。 抱きしめてくれた母の体は小さく、頼りなく思えた。 その二ヵ月後に母は老衰でその一生を終える。 いまだに若干の罪悪感を背負って生きている。 「殺人鬼」について 恐怖心を感じている。 他者はできるだけ自分に近づき過ぎないようにして欲しいとも思っている。 そのためある程度は友好的なように思えるが、一定の距離を保っている。 私/僕/貴方/〜くん 身内には僕/外部の人間には私 「お前のせいだよ」2020.6.27. 両生還。のち引退。 「引退」とは言っていますが、この「斑目 誠」としての自我を破壊(改ざん)するという選択を助手がした時点で「斑目 誠」という存在は「ロスト」したと思います。 「自我」こそがその人のいち個体、人格、その人自身であると定義付けするためです。 それが書き換えられてしまった時点で、少なくとも元々のその人自身ではない。また別の存在へと変質するのではないかと考えています。 「斑目 誠」は、他でもない「殺人鬼」の手によって「殺された」のです。 さようなら。 その選択をしたのは「貴方」です。 「貴方」は「私」とは違い、自分で選択し、自らの手で1人の人間の生を奪ったのですから。 貴方と私は同じという風に言いましたが、それは間違いだったようだね。 「無害な一般人」を殺した「殺人鬼」。 さようなら。もう「私」があなたに会うことはないでしょう。 貴方がそう、望んだのだから。

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