タグ： チキンライスの妖精

【特徴】 ・ド根性 ・斜め上からの発想 ▽武器 ○鋼線（仮）　1d8+2+db　/〜15m /1R1 空鬼の鉤爪ベース：初期値15 3m以上からの攻撃はダメージ：1d8＋db 空鬼の鉤爪(1d8+db)を細く鋭利に加工したもの ・相手が受け流す場合は1/2で判定 ・巻きつき宣言が可能 ○特殊閃光弾　**/15ｍ、投擲、1R1、耐久8、故障N99　5個 **閃光と爆音で対象の視覚や聴覚を1d6ラウンド失わせ、無力化する 神話生物に有効か否かはKPの裁量による。このシナリオでは目・耳のある神話生物に対しては有効 ▽取得 ・≪門の発見≫ ・≪被害を逸らす≫ ・≪魂の歌≫ じへん　しどろ。 気まずいような、困ったような表情を浮かべた異国感のある顔つきと、手足が長いが姿勢は悪い、ハリガネ男といったような佇まいの男。 元音楽家であり、恐ろしく器用な手先を持つ。 常識的な感性を持つ一方、何故かしばしばそのように振る舞う姿が浮いて見えるが、本人にも理由は分からないという。普通にしているだけ。 時折、加虐性向が滲んだ衝動的な振る舞いをする。 懲罰隊においても銃は持たず、より痛みを伴う手段を好み、戦闘に取り入れている。 本人はそれについて、「自分はおかしくなった。この環境の影響もあるだろう」と語る。 悲鳴が聞きたい、自分をまともに保つ術はそれしかないんだ！！ 声を上げてくれ！お願いだ！ 本名、renzo sordino（レンツォ・ソルディーノ）。 イタリアの音楽家一家に生まれた一人息子。 幼い頃よりピアノ奏者としての才能を見込まれ、家族やその知人に手塩にかけて育てられた。 音楽理論から社交儀礼に至るまで必要なことはすべて教えられ、そして愛されていた。 やがて彼は一流のピアノ奏者として世に出たが、ある時期から亡霊のような男に変わり果てている。 精神を病んだのか、音楽に取り憑かれたか、そんな噂が飛び交っていたという。 そんな中、彼は日本のあるホールで行われた食事会にて殺人を犯した。 一部の飲み物には毒が混入しており、一部の椅子やテーブルには爆発物が仕掛けられていた。 会場は立て続けに起こる人死にと爆発、火災により混乱を極め、悲鳴が何重にも重なって響く様子はまるで、指揮者に従い一糸乱れぬ演奏をするオーケストラのようだったという。 後日それほど捜査が難航することもなく、犯人として捕らえられた彼は難聴を患っていたことを明かした。 ある時、不意に「悲鳴」が他の音より鮮明に聴こえる事に気がつき、より大きなそれを求めたと。 状況から耳が聴こえなくなった音楽家が発狂し起こした事件だと認識されていたが、精神鑑定を行った医師が違和感に気が付いた。 悲鳴を聴く彼は「それにだけは反応できた」という様子でなく「リラックスしていた」。 精神科医は間も無く「責任能力有り」の判定を出し、死刑は下った。 彼の人生には悲鳴を快く感じる理由がない。横暴な性格でもない。 つまり、これまで誰も、本人さえ気づいていなかったが、彼は生来、人の苦痛を好む残虐な性質であるということに他ならなかった。 彼が患った難聴は音楽家にしばしば見られる感音性のものでなく、その性質を長年に渡り押さえつけていた彼の人生そのものが引き起こした心因性の難聴である。 その事に気付いた精神科医は彼にいくつかの悲鳴を聴かせて確認を行ったが、彼はまるで音楽でも聴くかのように耳を傾けた。 医師は彼について「世間に生きていてはならないモンスターだった」と結論付ける。 信じられないほどの奇跡的なバランスで彼の周囲が偶然守られていたことに慄き、そしてあろうことかそのまま彼の命が終わるよう仕向けたのである。 判決の時もはや、彼の善性を信じていたのは彼自身だけだった。

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