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■朔日（ついたち） 「レプリカントの葬列」（HO贋作師） 特徴表：戦士（周囲のものはすべて武器だと考えている。あらゆる近接戦闘武器（肉体を使った技能は除く）の基本成功率は50%である） ※技能 催涙ガス…初期値DEX*5（ルルブp70） 以下シナリオバレを含む ■概要 　傍若無人、冷血、自己中心的な贋作師。他人に対しても自分に対しても想像力が欠けている嫌なやつ。 　自分の能力・技術に自信があり、プライドが高い。何であれ人から「出来ない」と言われることが地雷で、煽られると大概のことは売り言葉に買い言葉で引き受けてしまうこともあり、贋作師なのに運転やその他アシストのために現場に行きがち。運転時はめちゃくちゃに飛ばすハリウッドみたいな運転をする。 　現場に同行したときは怪盗（オレオール）から相棒の「ヴァニタス」と呼ばれたりしているが、そのネーミングセンスはちょっと中二病すぎると思っている。 　本名は白鳥佳宵（しらとり・かよい）。幼少期は今より素直で大人しい性格で、芸術家になることが幼い夢だった。 　事件の後、両親の死やこれまでの生活が無くなったことに対する悲しみも感じていたものの、ショックからそれを自分で上手く認識できず、何よりも「絵が描けなくなったこと」に愕然とし、様々に対する強い喪失感をそれ（描けないこと）と結び付けている。 　また描けるようになる方法を探す・描けない間にも「描く」という行為や技術を忘れないようにするため、必死で既存の絵画がどう描かれたかを観察・分解し、理論や技法といった外付けの技術を習得した。どれだけ努力してもオリジナルは描けるようにならなかったが、その内に完璧な模倣ができるようになり、今では絵画を見ただけで大方それがどのような技法や画材を用いて描かれたものなのか分解して理解できる。(が、あくまで絵画自体の分解と模倣で、オリジナルに込められた作者の思いや意図を想像することはできない) 　身につけた技術自体には絶対の自信を持っている反面、オリジナルが描けない、創造性のない今の自分のことを致命的に欠けた無価値な存在であると考えてもいて、それに強いコンプレックスを抱えている。贋作師としての屋号である「朔日」も、月の見えない夜＝新月の日、という意味合いで今の自分を皮肉って付けたもの。 　他のあらゆる方法では出来なかったが、いつか両親を殺した犯人を見つければ、きっと事件の日に自分が失った何かが戻り、再びオリジナルが描けるようになるはずだと考えている。真相を強く追い求めながら、同時に無意識のどこかで「犯人を見つけた後に、それでも描けなかったらどうするのか」という恐怖心を抱いている。 　犯人をどうするかは具体的に考えていないが、真相を知って尚オリジナルが描けるようにならなければ殺してでも、と思い詰めてもいる。 　訪れるはずの「いつか」のために、絵の技術を保ち磨くことにある種の強迫観念を持っており、仕事で頼まれた絵以外でも日々の研鑽としての練習は欠かさない。製作作業に没頭しているときは祈るような過集中状態になる。 　怪盗（滝灯）と組んだのは、HO記載の理由に加え、彼が初対面で自分のことを探して会いに来て、描いた贋作について素直に賞賛したことを愉快に感じたため。彼のことはこれまで出会った中で一番自分の腕を高く評価している人間だと認識しているため、扱いは雑だが他の人間より数ミリは気に入っている。 　ただ、滝灯が自分の絵を高く評価しているのは、彼が芸術に明るくない人間であるから、そして自分が贋作「しか」描けないことを知らないからであるとも思っていて、彼にオリジナルを描けないことを知られたくないと感じている。そういった心理もあり、滝灯が他の画家や作品（オリジナル）を賞賛すると機嫌を悪くしがち。 　贋作の製作作業は普段他人に見せないが、滝灯については黙認している。 　滝灯を通して父親の事件の手がかりを探そうとしているが、同時に彼に自分がオリジナルの絵を描けないことや、殺人事件の生き残りであることを知られたくはないため、事件について自分から積極的には話さない。 ■その他フレーバーメモ ・自分の作った贋作の出来には自信を持っているが、同時にただの「贋作」でしかなく、芸術作品としては価値がないものとも考えているため、売るため以外に作った作品はすぐに捨てがち。滝灯と組んでからは彼が勝手に回収していくため数十円で売ったりしている。 ・事件後は大分金銭面で苦労したため金勘定にはシビア。家事は一通りできるが、自炊は大体自分の分だけ作る（分けろと言うと料金を要求してくる） ・事件と、その後もそこそこに物騒な世界で生きてきた経験から、危害を加えられたときの反撃に躊躇がなく過剰防衛気味。ゴルフクラブ、スプレー、手近な重そうな像、パイプ椅子など、身近なものはなんでも武器にする。小型ナイフで向かってきた相手を動かなくなるまでゴルフクラブで殴るタイプ。 　贋作師になった当初にヤクザと関わりがあった（一時お抱えでやっていたかも）ことから拳銃を扱った経験がある。 ・事件時に母親の血液を浴びた感触がトラウマで以来「生暖かい生き物の感触」が苦手になり、動物や人に触られたりするのが苦手（もちろん、血液に触るのも嫌）。不意に触られるとやや声が出るレベル。 ・集中しているときは夜通しでも続けて作業するが、電池が切れるとその場で気絶するように寝る。 ・住んでるのはアジト。私室を兼作業場にしている。 ■由来・モチーフ：月（新月／満月） ・朔日…新月の日 ・佳宵…月の美しい夜

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