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≪特徴≫ 4-3　『異性が苦手（D）』　異性に対する≪言いくるめ≫≪説得≫≪信用≫に-10/興味P+10 6-8　『マニア・コレクター』　テディベアマニア。ぬいぐるみを集めている。 職業：＜天使/悪魔＞ 言いくるめ、経理、コンピューター、信用、ほかの言語、目星、芸術、＋個人的な関心のある技能１つ（回避） ≪メモ≫ 　ホワイト企業勤めなのをいいことに休日も社畜の悪魔くんを煽りに行くクソ天使。見た目は純真無垢な幼女だが、その態度の横暴な捻くれ方は大人特有のものがある。 　モットーは『自由に生きる』 　誰の心も憚らず、誰の目も憚らない。 　それで誰に嫌われても気にしない！　と不敵に笑って見せる。とはいえ実際は人並みに傷付くので元から嫌われている悪魔くんに絡みに行く。もう嫌われてるなら嫌われても変わらないので最強である。 　絶対に口にしないが悪魔くん大好き。 　テディベア、甘いお菓子、ピンクのラメ入りマニキュア――――少女らしいものや子供っぽいものを好む。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 以下エンデビ未通過× ≪生前≫ 　幼いころ楽器の形が気に入ってバイオリンを始めた。大して才能があるわけでもなかったが、彼女の小柄で整った容姿から『天使のバイオリニスト』として一躍有名になる。自分を天使と呼んで囃し立て喜ぶ人々の期待に応えることが、ただ初めは楽しかった。たくさん練習をすればするだけ、うまくなればなるだけ、自分の演奏を聞きに来てくれた人たちは笑ってくれた。まるで天使のバイオリン、天国から来た音楽家――――様々な賛辞に背中を押され、徐々にバイオリンに触れる時間を増やしていった。 　しかし、すぐにメッキははがれ始める。彼女は特段バイオリンが好きなわけでも、才能があるわけでもない。世間の人々も本当は彼女のバイオリンになど興味がなく、彼女自身の話題性を楽しんでいるだけ。それでも彼女がバイオリンを手放せなかったのは、「みんなをがっかりさせたくなかった」からだ。みんなに愛される『天使』としての自分を、みんなの思い描く『天使』を守らなくては。始めはただただ純粋な真心だった。しかし賛辞は呪いに堕ちて彼女を苦しめた。人の身で『天使』を目指した傲慢の末路は、空しいものだった。 　私生活を犠牲にし、持てる時間の多くをバイオリンに費やした。練習の分だけ、彼女は『天使』に近付いた。しかし、所詮は紛い物。どれだけ血の滲む様な努力を続けても、本物の天使にはなれはしない。それでも、世間の人々を喜ばせるには十分だった。誰も初めから本物など求めていないから。本気だったのは、彼女だけだ。彼女は弱音を吐かなかったし、いつだって笑顔で善行を続けた。『天使』だからだ。彼女の容姿、振る舞い、そして演奏は高く評価され、大いに喜ばれた。 　引き際を逃した彼女は、自らが高く積み上げた天使の幻想を積み上げ続けるしかなかった。年寄りの手を引き、幼子の親を探し、笑顔で難曲を弾き終える。美しい少女のその手が、可憐な容姿に反して節くれだっているのを見て、人々は大いに喜んだ。 　――――ああもうやめて。許して！　誰かこの檻から出して！！ 　後悔しても、もう自らそこから飛び降りる勇気はなかった。何もかも遅すぎた。人の笑い声も笑顔ももうたくさんだった。彼女は天使などではない、ただの一人の人間だったのだ。身の程を弁えなかった代償は、彼女自身の人生の喪失を持って払われることとなった。 　彼女にはとても朧気な記憶が残っている。それは、人を助けた――天使として正しいことをした――彼女に向けられた、泣き出しそうな顔だ。『天使』を装った彼女に向けられた、"笑顔ではない"顔。

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