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Cerze duchy(ケルツェ公国) 参謀総長。現大公の甥の娘。 ケルツェ公国はすべての権力を大公の血縁者が握る貴族国家であるが、実際はそれぞれに長けた貴族出身者が関わって運営される国である。 但し、参謀総長だけは例外である。 就任当初は参謀総長としての活躍を期待されておらず、所謂「お飾り」の予定だったナシータだが、実際に作戦を立てていた参謀が何者かに暗殺されたことをきっかけに頭角を現し、れっきとした参謀総長となった。 作戦の成功率の上昇、地位や出身に拘らない実力主義の人員配置、作戦失敗時の反省の深さ等によって過半数のケルツェの軍人達の支持を集めた。 「私はより完璧で美しい作戦を練ることができる。出身や階級に囚われた人員配置で作戦が失敗に終わるなどあってはならない。」 しかし、地位のある人間は知っている。 ナシータにとって戦争はおもちゃと変わらない事を。人の命の重さは無いに等しい事を。それは、どの国の人間であっても同じという事を。 おもちゃを手に入れるためならなんでもするし、参謀を殺すことに抵抗なんて微塵もなかった事を。 「アタシはこの戦争のおかげで毎日がたのしくて仕方ないの。いろんな国がアタシの思い通りに動くの、見てて本当に面白い。戦争様様って感じ！」 彼女にとって大切な事は国を守ることでは無い事を。1番大切なのは作戦の成功とそれによって動く情勢の観察であるという事を。 失敗が成功の糧となるのは自身の作戦が至らなかったと思った時だけである。 「ビビった？日和った？お前のせいで失敗した？死んでアタシに償えよ！！」 降伏を最初に口に出したのはナシータだった。 足りない資金に足りない軍人。戦争を続けるのにこれがなければ話にならない。さすがに無理ゲー。飽きた。 ｢いくら素晴らしい作戦を練ろうと私1人ではどうにもなりませんわ。大公、父上、私と戦場で死ぬ覚悟は、ございますか？｣ ケルツェが降伏宣言をしてからの情勢もなかなか見応えがあったなどと考えていると気づいたら戦犯だ。まぁ分からなくもない。 死ぬのは別に怖くないし、どーでもいい。 でもまぁ、もっとこの世界を掻き乱してやりたいとは思う。ちょっとこのまま死ぬのは惜しい気がしてきた。 ｢ケルツェの灯りを！誇りを！灯火を！！｣ ケルツェは古い言葉で灯火、蝋燭を意味する。 好きな食べ物は甘いケーキ。中でもバースデーケーキが好き。 その人の為の、その人を祝う為のケーキが好き。 手作りだろうが、安い出来合いだろうが、パティシエが作ったものだろうが、カップケーキだろうが、ショートケーキだろうが、ホールケーキだろうが、それを食べる日がそのケーキを特別にする。それがなんとなく好き。 私(わたくし)、アタシ/〜様、貴方/お前、あんた カラーコード:C44303 蹂躙するは我が手にて 蕭 露霞(ロカ)/Ricardo Cela Silvestre (リカルド)/Albina 加瀬(アルビーナ)

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