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防衛学校にかよう学生。17歳。人を助けることこそ自分の天命と自負し、その絶大な筋肉と医療への知識はすべて人を助けために努力し獲得したものである。授業で拳銃の訓練もしているためサブマシンガン程度なら容易に扱える。 ~知を孕む母 ~ 不思議な体験をした。 助けてもらった。あの子（狸）に。自分の無力さを感じた。 守らなきゃ。僕ができるすべてを尽くして生きていくんだ。あの子のためにも。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 22歳になり、防衛学校生から立派な警備員になった。 いや、立派になろうとしてる、立派であるべきの僕だ。 今度の配属は海石榴亭というところらしい。しっかり働くぞ！ ~海石榴邸殺人事件~ どんな状況まで追い込まれたら抵抗をしていいのか、やり返していいのか..........殺していいのか...。 いや、そこまでの判断を迫られるまで苦しむ人を作ってはいけないのだ。 悲しみを背負う人をこれ以上増やすわけにはいかないんだ。 人を　もっとたくさんの人を助けられる人間になるんだ （ただ、その”正”は何を基準とすればいいのだろうかと考えると胸が苦しくなる。 いじめられた人間が必ず悪い それは社会の通説であるかもしれない。 ただ、もしそれを行った理由が仮に「いじめられた人間が悪事を働いていたから」だとすれば？ ならいじめられた側は許されるのか？なら悪事を働いた側は法以外何物でも裁かれず、法に見つからないのであれば その悪事は見過ごされてしまうのか？ 僕にはまだそれがわからない。　わからないよ。） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ～幸謳う病～ 幸せって何だろう。無上の幸せは悪なんだろうか。それにまだ僕は答えられない。 今日のことは夢だったんだろうか。そう思いたい。 どうやったら人は救われるんだろうか。いい顔をしていればそれでいい？その体に傷があっても？その心が偽りであったとしても？ 僕にはまだそれがわからない。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 今日はお世話になっている探偵の友人、綾川さんの事件解決の手伝いをする ～赦してなんて言えない～ また目の前で救える命を零した。 彼女はあれでよかったんだろうか。もし僕がもっと彼女と話をしていれば。もしもっと彼女に親身になっていたら？ 彼はあれでよかったんだろうか。彼の意思を尊重するべきなんだろうか。それともあの時走り出すべきだったんだろうか？ 救えた命だったはずだ。その選択肢を僕は間違えたんだ。 人一人で救える命なんてしょせんこの程度なんだろうか。

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