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アタラシカタリ ---------------------------------------------- HO1「届人（トトケビト）」 貴方は＜遺書屋＞の片割れであり、 書かせた遺書を、届けるべき場所まで必ず届ける者だ。 ---------------------------------------------- 私は『遺書』というものが好きだ。 なんの法的制約も持たないくせに、遺された者に心理的制約を課す『遺書』というものが好きだ。 だからこそ『遺書』でしか叶わないことも多い。 『遺書』とは、命を対価とした最高峰の伝達術だ。 私はソレを望む者の前に現れる。 ・・・いや。 望もうとも望まざろうとも、ソレが必要である者の前に現れる。 君たちの望みは叶う。 私は『遺書』を通じた"人間"というもののあり方を楽しむことができる。 実にWin-Winな関係だろう？ 『遺書屋』は一種の商売なのさ。 ---------------------------------------------- 『遺書屋』として動く際にはマスクをつけ、芝居がかった口調や仕草を用いる。 個人的なスイッチを入れるための所作であり、 対象の意識を『遺書』に向けさせるための煽動や工作を1つの儀式として捉えているための行動である。 普段の一人称は「僕」であり、傍から見れば軽薄とも取れる態度で他人と接する。 ---------------------------------------------- 近頃、シスター服を身にまとったシリアルキラーが世間を賑わせているらしい。 明確な意思が見られないその殺し方に予感めいたものを覚え、そいつについて調査を進めた。 接触を図り、危うく殺られるところではあったものの、殺害対象、焼却場所、住処を提供する形で契約を結んだ。 『遺書屋』の誕生だ。 ----------------------------------------------

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