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表向きは図書館の司書をしているが、裏社会では「遺書屋の届人」よ呼ばれている有名な殺人鬼の片割れ。 ※HO2：一色理仁（いっしきりひと） 本人曰く「規則的で目立たない生活をしている」が、整った外見と司書に見合わぬ体格によってそれなりに目立っており、その知能の高さから表の仕事関連の相手からは一目置かれている。本来は司書の職につくのが不思議なほどの優秀な学歴を持つが、本を読むのが趣味であること、裏稼業のために時間が必要なことから司書の職を選んでいる。交友関係は必要最低限しかなく、彼が飲んだり口論をするところがしばしば見かけられるのがHO2相手だけである。 元々は裏稼業の家のサラブレッド。父親と母親も表向きは普通の家庭を装っていたがどちらも殺し屋であった。子供の頃は気が付かなかったが、戦闘能力と知識において親から英才教育を受けている。本を読むのは元から好きなため苦にはならなかったが、他の訓練はそれなりにつらい時もあり、両親は時に厳しく時に優しい人で嫌いではなかったが、裏稼業を強制されているようで窮屈だった。 ある程度の技能が身体に染み付き始めた14歳の頃、いきなり両親が死んでしまう。同業者の裏切りに合い2人とも裏稼業の仕事中に殺されたらしい。子供ながらに賢かったHO2の抱いた最初の感想は「とうとうこの日が来たか」だった。両親の仕事の関係上こういった事態になる可能性は予測していた。両親を失ったことで胸にポッカリと穴が空いたようだった。それと同時に家業をもう継がなくて良いと言う自由と開放感を覚えて戸惑った。両親の荷物を整理しながら、いざという時に開けろと言われていた金庫を開けるとそこには通帳と遺書が入っていた。通帳には普通の暮らしをするだけならばこの先一生困らないような金額が入っており、遺書には子供への愛を綴った内容と自分たちの仕事のせいで追わせてしまった負担への謝罪が含まれていた。この時初めて彼は両親が家業を継がせる気がなかったことを知る。今までの英才教育は両親の仕事のせいで子供が狙われる可能性を考慮し、身を守る術を学ばせていたに過ぎなかった。彼は遺書により一生困らない金と両親の愛を手にしたのである。彼の中でその遺書の中の両親は普段見えていた両親以上に美化され残った。「遺書の中に見える人間性が真実であり美しい」この真実に対してどうしようもなく彼本来の好奇心が疼いた。本来彼を開放するはずだった遺書は彼に裏稼業に携わるきっかけを与えてしまったのである。 一戸建ての家は広すぎたので高校に進学すると同時にマンションを買い、残された殺しの道具と書籍を持って引っ越した。引越し先の高校でHO2と出会う。学年は違ったが図書館で本を呼んでいたら話しかけてきたのがHO1だった。最初はどちらも頭がよいためお互いの話についていくという点で意気投合したが、HO1が気になったのはHO2が時折見せる殺人衝動だ。気を許してくると人の最後は美しくあるべきだと時折死に対しての美学を語ってきた。 HO1は中学に入ってから裏稼業を引き継ぎながら独自に両親を殺した人間を調べ探し出すことに成功していた。復讐をするためには協力者が必要だったため、元よりその素質を感じていたHO2を誘って殺人を実行した。HO1の計画は完璧であり見事に殺人を成し遂げたがこの殺人が２人の運命を狂わすことになる。 復讐を遂げた後、殺した相手の懐に遺書があるのを見つけた。躊躇なく中身をみるとその中身は子供宛であり、自分が貰った遺書を思い出させた。両親を裏切った悪い殺人鬼であっても遺書の中では美しい親の姿だった。HO2は反対したがHO1はその遺書を自分の正体をわからないようにして届けた。 これが届人としての初仕事であり、これを機にHO1は遺書に執着し始め、殺しの時は必ず遺書を用意させるか書かせるようになった。手間はかかるがHO1の頭脳と計画をもってすれば難しいことではなかった。HO1は遺書の中にある真実とその人本来の人間性が知りたくてしょうがない。人間本人よりもその人間性が凝縮された遺書の方を大切にするようになるほどだった。そのためなら人を殺すのもためらわないし、どんなに面倒な計画でも実行した。 HO2は最初の殺人から殺人に魅入られてしまった。多少の責任は感じたが生来の素質も彼自身の興味も感じていたのでそれほど罪悪感もなく裏稼業の方を紹介し、少しの間は一緒に組んでいたがHO1の回りくどいやり方が合わなかったのかHO2が高校を卒業すると同時にコンビを解消した。 HO2と再会したのは就職して生活も安定してきた22歳の時だ。約6年ぶりの再会だった。HO2が裏稼業でヘマして金に困っているらしいことは風のうわさで知っていたがまさか再会するとは思わなかった。彼は時々無計画に行動することがあるからいつかこうなるだろうと思っていたが、まさか自分が彼を拾うことになるとは思っていなかった。 とは言え元々のコンビ解消はHO2からで、HO1は死に際を美しく飾ろうとするHO2の美学事態は好んでいた。美しい遺書にふさわしい死に様を用意できるのはHO2の他にいないと思っていたくらいだ。両親の遺産と裏稼業で稼いでいたので金は寧ろ余っていた。HO2に金銭的な援助をしそのまま広いマンションの空いてた部屋に住むことを許可した。HO1のやり方に合わせると言ってきたのでまたコンビを組むことになった。これによりHO1が殺人計画を練り、HO2が殺し、HO1が遺書を届けると言う役割分担が明確になった。計画の内容によってはHO1が殺すこともあったが、可能な限り殺しはやりたい方に任せた。自分にとって重要なのは殺した後の遺書なのだから。 一緒に住んでコンビも組むようになったがHO1とHO2の価値観が合わないのは変わらずで定期的に口論や喧嘩はあったが、お互いの殺人の腕を認めているのと、裏稼業においてはHO2がHO1の計画に合わせるようになったことで比較的安定した関係になった。復讐も遂げ、遺書を書かせながら理想の形で裏稼業を続ける日々にHO1は満足している。 再度コンビを組んで充実した生活を送っていたが、両親の形見にもってきた本の中から、両親の過去殺してきた相手を記したターゲットリストを見つける。そこにはHO2の親の名前もあった。HO2が殺人鬼になった経緯も知っており、自分の親がHO2の敵だと知るが、この事実がHO1の心に影を落とす。HO1はまだこの事実をHO2に伝えられずにおり、HO2もこの事実を知らない（※PL同士はしってるので公開問題なし） 酒：少し弱いくらい 性感帯：唇、腹（腹筋周り）、腰周り [和月後遺症:継ぎはぎの肉] 一度死にかけた肉体と分離した魂は強い思いによって再び繋がれた。 その思い出は記憶にはなくとも体に刻み込まれることだろう。 -- 備考：一度死にかけた体を魔術によって繋ぎ止められているため、 治療の後が縫い目や蚯蚓腫れ（みみずばれ）の様に腹や腕にくっきりと残っている。 セッションの度、<CON×5>に失敗すると体の節々が痛む<HP-1>。これは死ぬまで続く。

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