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　UGN本部所属のエージェント。上司共々穏健派に所属している。 　武術・特に刀剣術において名家と呼ばれた音無家に次女として生まれる。父は師範にしてUGNのエージェントであり、父から感染する形で学生のうちに姉が、その数か月後に紡切自身もオーヴァードとして覚醒した。武術を修める者として「力を振るう責任」について幼少期から教え込まれ父の元で自身も剣術を納めていた紡切は父や姉の後に続く形でUGNエージェントとなるも、才能・精神面の両方において姉と比べ剣士としての資質に劣っていることは自覚しており（それでも平均的なエージェントとしては通用するだけの技量は有していたが）、父や姉と比較して自身の伸び悩みに悩んでいた。 　契機となったのは、とある任務で偶然UGNチルドレンの教官役も務める玉野椿と共闘する事となった際、彼女の戦い方に武芸者の直感とも言うべき感銘を受ける。元々音無家は刀剣術以外の武術にも多少ばかり精通していたこともあり、紡切もオーヴァードとなってから現状を改善する為に鋼糸術も少々学んでいたが、この出会いを機に自分から椿に糸による戦闘法を教授してほしいと願い出る。元々武術・剣術の下地があった事や自身の資質に合っていたのか、椿の真摯な指導もあり短期間で鋼糸術の基礎を会得、それ以降武器を刀から鋼糸へと変更することとなる。 　鋼糸は刀剣よりもサポートに向いた武器だったこともあり、彼女の資質・性格面とも相性がよかったのか徐々に優れた技量を発揮し始める。能力面に加え性格面でも協調性が高く、個性的な人物が多いオーヴァード達の中で突発的なコンビ、チームでも問題なくサポート役に回る事が出来た為に結果として徐々に多くの任務・局面で重宝されるようになった。その結果、後の任務で偶然一緒になったUGN中枢評議員である榊継穂に補佐能力を評価され本部エージェントへの推薦を受ける事となる。本人は一度は個人としての実力不足から固辞しようとしたが父と姉から諭され、4か月ほど前から本部へと籍を置くこととなる。現在は自身を見出してくれた榊継穂の直属として活動している。 　戦闘スタイルは鋼糸を用いた斬撃による中距離戦を主体とする。本人の気質もあり攻撃面では本部エージェントの中でも平凡の域を出ないものの、味方の攻撃への補助を始めとして、敵対者への直接・間接を問わない妨害、攻撃対象の制限など鋼糸を最大限使いこなしたサポート面において優秀な能力を発揮する。 　性格は穏やかで柔らかい物腰が特徴。オーヴァード及びに武芸者としての自己評価が低い分自然と周囲の人を立てる会話をする傾向があり、また武術・剣術を嗜んだ者として礼節を大事とした振る舞いを大事にする一方、案外ノリがよかったり砕けた人間関係も許容できる柔軟性とゆとりも有しており、それらが合わさった結果として他者との協調性に長ける。武芸者・戦士としての苛烈さに欠けると自覚している反面献身性が強く、上司・同僚・チームなど協力的な相手に対しては打算のない助力も惜しまない。

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